第6章 「ふげん」の運転実績![]() |
第 6 章 |
発生年月日
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件 名
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概 要
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原 因
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対 策
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系統設備
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報告根拠
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〔9年度〕
H9.9.9 (定検中) |
圧力管モニタリング作業中の水漏れ
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第14回定期検査において、LPMの交換を実施していたところ、3体目及び4体目のLPM交換時に新品を挿入しようとしたが正規の位置まで挿入できなかった。このため、LPMの挿入経路をファイバースコープで調査したところ、LPMのプランジャが脱落しLPMガイドに挿入された状態で発見された。 このため、プランジャが脱落した原因を調査した結果、LPM取扱時の外力及び重水の流動によってプランジャが脱落し得ることが確認された。 |
(設備不備)(製作不完全)
プランジャの締め付け力が低下したLPMがカランドリアタンク内に装着され、重水の影響によって脱落に至ったものと推定される。 |
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計測制御系統設備 |
科技庁通達
通産省通達 |
H9.10.16 |
圧力管モニタリング作業中の水漏れ | 圧力管の検査中、圧力管検査装置を圧力管に装着する操作を行った後、燃料交換機と圧力管を分離させた際検査対象の圧力管から2m3漏えいした。 本事象が生じる可能性について調査した結果、圧力管検査装置が圧力管に装着されず、燃料交換機のグラブ上に乗ったまま燃料交換機に収容されていることが判明した。また、運転操作手順書についてもランプ表示などの確認について記載がないことが判った。 |
(設備不備)(製作不完全) ・圧力管検査装置が圧力管に装着されなかった原因は、検査装置のラッチ部でクラッドの噛み込みが生じ、ラッチ部が固着したためと推定される。 ・また、圧力管検査装置の装着が確認されなかったことについては、操作手順書にグラブと検査装置との結合が完了したことを示すランプ表示などの確認について記載がなかったことに起因していたと判断される。 |
1.ラッチ部動作不良防止対策![]() ![]() ![]() 2.ラッチ部動作不良時の圧力管への未装着防止対策操作手順書に、燃料交換機のグラブ結合、分離操作時には主要なパラメータを確認するよう記載する。 |
  | 科技庁通達 通産省通達 |
H9.11.5
(定検中) |
重水精製装置Iにおける重水の微少漏えい |
重水精製装置Iにて、重水ドラム缶より精製装置へ重水を移送中、移送用のステンレス製フレキシブルチューブより約50ccの重水が床面に漏えいした。 |
(設備不備)(製作不完全) ・き裂の原因は、チューブの繰り返し折り曲げによる金属疲労でき裂が発生し、これが進展して貫通に至ったものと判明した。 |
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RI施設 | 科技庁通達 |
〔10年度〕
H10.6.5 (計画停止のための出力下降中) |
重水水位低低信号による原子炉自動停止 | 計画停止のため、発電機を解列し原子炉停止操作として制御棒の挿入操作及びヘリウム補給を行っていた。 13時47分にヘリウム補給弁を閉めることができなくなったため、ヘリウム補給弁用電磁弁の電源を切り、ヘリウム補給弁を閉めようとしてヒューズを引抜いたが、「ダンプタンク水位低低」の信号により重水スローダンプが動作したため、原子炉の重水水位が低下し、「重水水位低低」の信号により原子炉が自動停止した。 (警報動作により発見) |
(故意・過失) (作業者の過失) ・重水ダンプタンク水位が低下した原因は、ダンプ時循環弁用のヒューズをヘリウム補給弁用と誤認識して引抜いたため、原子炉上部とダンプスペースが均圧されたことによるものと推定される。 ・ヘリウム補給弁操作スイッチ不調の原因は、操作スイッチの経年的な摩耗により、スターホイールとローラ保持金具が接触して動作トルクが増大したためと考えられる。 |
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原子炉補助系設備 | 炉規法 通産省通達 |
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