第5章 「ふげん」の建設

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系、原子炉補機冷却系等の機器を配置している。コンクリート工事は、昭和47(1972)年11月のマットコンクリート工事に始まり、3階までの工事を同49年12月に終え、以後、機器の据付けと調整を行いながら仕上げ工事を進めた。
(2)中間室は電気設備、換気空調設備等が主な設備を占めている。工事は、昭和47年9月からマットコンクリート工事を開始、同50(1975)年2月に3階及びパラペットの工事を終了、以後、仕上げ工事を実施した。
(3)廃棄物処理室は放射性廃棄物処理(固体、液体、気体)のタンク及びその他の機器を配置している。昭和48(1973)年4月からマットコンクリート工事を開始し、同49(1974)年10月末に2階及びパラペット工事を終了した。この仕上げ工事は、同52(1977)年3月に完了した。

5.2.3 タービン建屋
 タービン建屋は、タービン本体をはじめ、発電機、給水加熱器等を配置してある。昭和47年9月からマットコンクリート工事を始め、同49年10月末に屋根、パラペット工事を終了した。並行して仕上工事を同52年3月に終えた。

5.2.4 付属建物
 事務用建屋、倉庫、固体廃棄物貯蔵庫等を建築した。


5.3 機器の据付け
  昭和46(1971)年7月に原子力産業5グループ〔(株)日立製作所、(株)東芝、三菱重工業(株)、富士電機(株)、住友重機械工業(株)〕(以下、「メーカー5社」という)と機器契約を締結した。同49(1974)年9月に、「ふげん」に関する設計・製作・建設・運転等の問題点の調整、解決を図るため、設計分科会、配置分科会、試運転分科会、工程分科会からなるシステム検討会を設置した。システム検討会は、動燃、電発、メーカー5社(一部、鹿島建設)により構成された。
 設計分科会では、
 プラントの機器、配管系統図を基に、5社及び動燃所掌分の取合条件(温度、圧力、耐震、放射性濃度等の区分)の調整、機器の性能及び安全上の問題点の解決などを図った。
 配置分科会では、
 主建屋の機器・配管配置図を基に、メーカー5社

 


写真5.3.1 カランドリアタンクの搬入(49.11)




写真5.3.2 カランドリアタンクの下部


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