第4章 「ふげん」機器の試作開発

帯

4


表4.3.2 実用試験の主な試験条件


 トレーサーとしてKr−85をステップ状に注入した場合の活性炭吸着塔第1塔、3、5、8、10塔目の出口における破過曲線を図4.3.8に示す。同図の上部のチャートは、クリプトンガスの注入を停止したあとに、活性炭吸着塔から脱離してくるKr−85の各塔出口での放射能の変化を示している。表4.3.3に

表4.3.3 Kr保持時間の実測値と計算値との比較


は、図4.3.8から読みとった保持時間の実測値と、基礎試験結果から算出した保持時間を比較して示してある。両者の差は、約3%以下となり極めてよく一致していた。
Xe−133を用いた試験
 Xe−133をトレーサーとして用いた通気試験の結果を図4.3.9に示す。40日にわたる実験期間中の室温の変化を同図の上部に示してあるが、平均23℃で推移している。入口部のXe−133の濃度を約8,000 cpmにして通気試験を実施した結果、1塔目の出口で約4,800 cpmに減衰し、10塔目の最終出口では、49 cpmに達している。流量6Nm3/hで活性炭重量が5.2トンの場合、キセノンの保持時間は、約39日で


図4.3.8 Krホールドアップ実用試験結果


帯
48

前頁

目次

次頁