第4章 「ふげん」機器の試作開発

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表4.3.1 実用試験装置の仕様一覧

試料ガス中のXe−133は、活性炭表面で吸着・脱離現象を繰り返しながら出口方向に移動し、その滞留時間中に半減期5.27日で減衰して吸着塔出口から破過していく現象が認められた。その時の保持時間(約83時間)は、基礎データを用いて(1)式より算出した75時間1)とほぼ一致していた。なお、入口側のXe−133濃度は、試験中一定に保つように流量調整をしている。
(2) 実用試験
 基礎試験に引き続き、実機の約3分の1スケールの実規模装置(吸着筒寸法:680mmφ×4,000mm、10塔)を試作し、実規模装置での希ガスの保持時間の確認と、各機器の特性等のデータを得る実用試験を実施した。実用装置の仕様の一覧を表4.3.1に示す。図4.3.7には、実用試験装置のフロー図を示し、実用試験の試験条件を表4.3.2に示す。ここでは、トレーサーとしてそれぞれ、Kr−85とXe−133を用いた保持時間確認試験を実施した。
Kr−85を用いた試験




図4.3.7 希ガスホールドアップ実用試験装置


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