第3章 「ふげん」の設計

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図3.5.10 放射能性廃棄物処理方法

転時及び保守時などの原子炉停止時において必要な設計基準を満足する構造としている(表3.5.4に示す)。
 原子炉の運転上、特に連続監視を必要とする個所にモニタを設置し、空間線量率を連続測定して必要な場合に警報が出ることとなっている。
 発電所内の原子炉冷却系、補機冷却系、廃棄物処理系、その他各系統からの液体、気体の試料及び環境試料の分析を行うため、分析室を設けている。また、試料の放射線精密測定を行うため、放射線測定室を設けている。
 これらの室に備えられている主要機器は、分光光度計、多重波高分析器、ガスフロー計測器、分析用シンチレーション測定装置その他である。
 従業員、周辺公衆の安全管理を確実に行うため、敷地内の放射線監視を行っており、このための放射線管理施設のうち、主要な装置としては、固定のエリアモニタ及びプロセスモニタ、分析用放射線測定

  装置並びに携帯用及び半固定放射線検出器がある。
 また、人の出入り管理、汚染の管理、その他放射線分析業務を行うため、放射線管理室、汚染除去室などの施設がある。

表3.5.4 ふげんの遮蔽



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