第3章 「ふげん」の設計

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 3.1.5 その他
 第1次概念設計では、インパイルテストループを2ループ(第2次概念設計で廃止)、ブースタ棒(U−Al合金)12本を配備することにしていた。また、定格出力は165MWeとしたが、将来に出力上昇できるように、発電設備、冷却系は約200MWeの能力を持たせることとした。
 第1次概念設計の結果、決定した「ふげん」の原子炉断面図は、図3.1.1に示すとおりである。
3.2 第2次概念設計
 第2次概念設計を実施するのに先立ち、第1次概念設計の結果を検討するとともに、電源開発(株)(以下、「電発」という)及び日本原子力発電(株)(以下、「原電」という)の協力を得て第2次概念設計の仕様を決定した。当時イギリスからSGHWRの炉心設計コードを中心にした技術情報、カナダから圧力管関係を中心にした技術情報が入手できたため、これらをフルに活用して第2次概念設計を進めた。その後、



図3.1.1 「ふげん」全体図(第1次概念設計)


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