■□■  JAEAメールマガジン   2016.09.30No.439

 

Contents

┣【1】 トピックス

┣【2】 広報誌情報

┣【3】 イベント情報

┗【4】 その他の情報

 

…-…-…-…-トピックス…-…-…-…-

 

\公衆の宇宙線被ばく線量を世界で初めて国や地域ごとに評価/

【原子力基礎工学研究センター】

原子力機構は、独自に開発した宇宙線強度計算モデルと全世界の標高データベースを組
み合わせて地表面での宇宙線による被ばく線量率マップを作成し、そのマップと人口デー
タベースを重ね合わせ、公衆の宇宙線被ばく線量の人口平均値や分散を世界230ヶ国に
対して評価しました。その結果、日本の人口平均値は0.27mSv/年で230ヶ国中153番目、
最高はボリビアの0.81mSv/年であり、世界平均は0.32mSv/年で国連科学委員会
UNSCEAR)の評価値より16%低いことが判明しました。

本成果は、放射線被ばく線量評価における新たな国際標準を提唱する基礎データであると
ともに、福島第一原子力発電所の事故以降、関心が高まっている国民の放射線被ばくに
対する理解にも役立ちます。

http://www.jaea.go.jp/02/press2016/p16092901/

 

\新たなスピン流の担い手を発見/

【先端基礎研究センター】

原子力機構は、東北大学原子分子材料科学高等研究機構(WPI-AIMR)、東北大学金属
材料研究所との共同研究により、新しいタイプのスピン流伝搬の観測に成功しました。スピ
ン流とは、物質中の磁気の流れのことで、スピン流の利用により、電流では不可能であっ
た低消費電力による情報伝導、情報処理、エネルギー変換が可能になるため、次世代の
エレクトロニクスの候補「スピントロニクス」の重要な要素と期待されています。

従来スピン流は、金属や磁石などを中心に研究されてきましたが、本研究では、「量子スピ
ン系」と呼ばれる物質群において、従来とは全く異なるタイプのスピン流が存在することを
明らかにしました。量子スピン系では、スピン流は電子ではなく「スピノン」と呼ばれる特殊
な状態によって運ばれています。本研究によって、量子スピン系に存在するスピノンを利用
してスピン流を伝送できることがわかりました。量子スピン系は原子スケールで構成されて
おり、これをスピン流配線として利用することで極めて小さなスピン回路を作ることが可能
です。

http://www.jaea.go.jp/02/press2016/p16092801/

 

\世界で初めての透明強磁性体の開発に成功/

【先端基礎研究センター】

原子力機構は、公益財団法人電磁材料研究所、国立大学法人東北大学との共同研究に
より、全く新しい発想による透明強磁性体の開発に世界で初めて成功しました。開発した
材料は、ナノグラニュラー材料と呼ばれる薄膜材料であり、室温で大きな光透過率と強磁
性を示し、かつ、透明度が磁場で制御可能な新しい磁気‐光学効果を示すことを見いだし
ました。

この新しい材料は、世界で初めて実現した室温で透明な強磁性体であり、透明度が磁場
により自己調整できる機能を持ちます。今後の開発の進展によって、例えば、速度、燃料
計や地図を自動車や航空機のフロントガラス上に直接表示するデバイスなど、次世代透明
磁気デバイスや電子機器の実現が可能となります。

http://www.jaea.go.jp/02/press2016/p16092802/

 

\原子力機構週報(924日~930)

http://www.jaea.go.jp/02/press2016/p16093001/

 

…-…-…-…-広報誌情報…-…-…-…-

 

\原子力機構広報誌「未来へげんき」第42号を発行/

【広報部】

パーキンソン病発症解明につながる世界で初めての発見や、身近な素材を用いて森林か
らの放射性セシウムの移行を抑制する新技術について取り上げました。また、福島県と国
立環境研究所、そして原子力機構の福島環境安全センターが連携してモニタリング、調査
研究、情報収集・発信、教育等の取り組みを行う福島県環境創造センターなどについてご
紹介しています。

http://www.jaea.go.jp/genki/42/

 

\「TOPICS 福島」No.76 発行/

【福島研究開発部門】

「『廃炉のための放射線計測研究カンファレンス』を開催」

http://fukushima.jaea.go.jp/magazine/pdf/topics-fukushima076.pdf

 

ISCNニューズレター No.0234

【核不拡散・核セキュリティ総合支援センター】

「北朝鮮の核問題に関するIAEA事務局長報告」、「米国核物質管理学会発表報告」ほか。

http://www.jaea.go.jp/04/iscn/nnp_news/0234.html

 

★―…‥・…‥イベント情報…‥・…‥・―★

 

\計測システム研究会2016

J-PARCセンター】

1013日、14日に計測システム研究会2016を開催します。大強度・高輝度ビーム利用
実験の装置開発について議論する研究会として、議論の機会が少ない、様々な分野で活
躍する装置開発者を一堂に会し装置開発の現状と今後の展開について議論することで、
情報交換にとどまることなく連携活動のきっかけになることを開催の目的としています。

詳細は下記HPをご覧ください。

http://openit.kek.jp/workshop/2016/dsys/main

 

\「核セキュリティを支える技術開発に係る国際シンポジウム」開催/

【核不拡散・核セキュリティ総合支援センター】

核不拡散・核セキュリティ総合支援センターは、1027日に「核セキュリティを支える技術
開発に係る国際シンポジウム」を開催します。原子力機構は、2010年の核セキュリティサミ
ットにおける日本のコミットメントに基づき、核鑑識技術、核セキュリティに資する核物質の
測定・検知技術開発を推進してきました。この分野に関係する研究者、政策立案者、規制
機関、法執行機関、警備当局や産業界関係者と共に核セキュリティの為の技術開発の今
後の方向性を議論する為のシンポジウムとなりますので、興味のある方は是非ご参加くだ
さい。詳細は下記URLをご覧ください。

http://www.jaea.go.jp/04/iscn/activity/2016-10-27/announce.html

 

\「第11回 原子力機構報告会」開催/

118日、有楽町朝日ホールにおいて第11回 原子力機構報告会を開催します。最近の
主な研究開発成果及び事業の進捗状況についてご報告させていただくほか、「我が国
の将来を担う原子力技術と人材」をテーマに
パネルディスカッションを予定しておりま
す。10月上旬より参加受付の開始を予定しております。詳細は下記URLをご覧ください。

http://www.jaea.go.jp/jaea-houkoku11/

 

\事故廃棄物の安全管理に関する研究カンファレンス(RCWM2016)開催のお知らせ/

【福島研究開発部門】

117日に事故廃棄物の安全管理に関する研究カンファレンスを開催します。廃炉国際共
同研究センター(CLADS)では、廃止措置の加速化や人材育成に資するため、国内外の研
究協力を進めています。本カンファレンスは、福島事故廃棄物の現状と各国の放射性廃棄
物管理に関する経験を共有する専門家が会して意見交換を行い、研究を活発化させること
を目的としていますので、興味のある方は是非ご参加ください。詳細は下記URLをご覧くだ
さい。

http://fukushima.jaea.go.jp/initiatives/cat05/RCWM2016.html

 

\地下を体験する見学会/

【幌延深地層研究センター】

4月から10月の第4日曜日に施設見学会を行っています。参加は無料です。

10月の見学会は23日です。16日までに空き状況をお電話でご確認の上お申込みくださ
い。

http://www.jaea.go.jp/04/horonobe/kengaku_sunday.html

 

【瑞浪超深地層研究所】

地下を体験する見学会を毎月開催しています。参加は無料です。

10月の見学会は22日です。17日までに空き状況をお電話でご確認の上お申込みくださ
い。

http://www.jaea.go.jp/04/tono/kengaku/kengaku_miu2.html

 

…-…-…-…-その他の情報…-…-…-…-

 

\平成28年度「大学等への公開特別講座」/

原子力機構では、全国の大学や大学院、高等専門学校に当機構の研究者や技術者を講
師として派遣しています。理工系だけでなく、文系や高等専門学校の方々にも受講してい
ただける講座を準備しています。

お申込みや講演テーマの一覧については、下記HPをご覧ください。

http://www.jaea.go.jp/kouza/

 

\平成28年度 防災業務関係者自らの放射線防護研修/

【原子力緊急時支援・研修センター】

国及び地方公共団体など原子力災害対策を行う公的機関への支援の一環として、防災業
務関係者自らが活動時に放射線被ばくや汚染を防護するための基礎研修を行っています。
今年度分の集合研修はすべて終了しましたが、団体研修のお申込みは随時受付けていま
す。

詳しくは下記HPをご覧ください。

http://www.jaea.go.jp/04/shien/training_j.html

 

New! \原子力国際人材養成コース/

【原子力人材育成センター】

原子力機構では、国内の原子力関係各組織(企業、研究機関等)の管理者となることが期
待される人材に、我が国及び世界の原子力のあるべき姿を長期的かつ国際的な視野に立
って考える機会を与えるとともに、今後の原子力新規導入国に対する我が国の原子力産
業の展開を担っていく人材を育成することを目的として、原子力国際人材育成コースを実
施します。詳しくは下記HPをご覧ください。

http://jn-hrd-n.jaea.go.jp/material/seminar/20160916_JAEA_info.pdf (概要)

http://jn-hrd-n.jaea.go.jp/material/seminar/20160916_JAEA_app_form.xlsx (応募用紙)

 

\技術習得や国内研修を支援しています/

【原子力人材育成センター】

原子力機構では、原子力に関する技術を習得するためのさまざまな研修を実施しています。
入門的なコースから、原子力機構の施設や設備を使って本格的な実習を行うものまで、さ
まざまなコースがあります。詳しくは下記HPをご覧ください。

http://nutec.jaea.go.jp/application_training.php

 

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※次回のJAEAメールマガジンは106()に発行します。

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JAEA公式Twitter

原子力機構の様々な情報をお伝えします。

https://twitter.com/jaea_japan

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<発行>国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 広報部

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