■■■   JAEAメールマガジン   ■■■

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012.6.22/No.229 ━━━

〔現場から〕何をどう伝えるか(広報部)

〔東日本大震災発生に伴う対応状況〕

〔お知らせ、採用情報、調達情報〕

= 現場から ==========================

何をどう伝えるか

コミュニケーションの手法に、一面呈示型コミュニケーションというものがあります。これはある対象について説得する時、それを説得側の都合のよい面のみを強調して達成しようとする方法です。例えばあるメーカーが、自社の製品の長所だけを饒舌に語ることで販売を行おうとする姿勢が、それにあたります。
  そんな手法の対極となるような広告を、自動車メーカーのボルボが昔、発表したことがあります。新聞の1面全部を使ったその広告には、こう書かれていました。
  「私たちの製品は公害と、騒音と、廃棄物を生み出しています」
  ここでは自社の商品の利点だけでなく、欠点をも正面からとりあげています。こうした手法は、両面提示型コミュニケーションと呼ばれます。この考えは、今のリスクコミュニケーションとも相通じます。

  東京電力(株)福島第一原子力発電所事故が発生して以降、原子力を今後どうすべきかについて、多くの人が関心を寄せています。原子力機構の広報部も、この話題に関連して報道関係者の方から、原子力機構が行っている業務などについて多くの問い合わせを受けています。
  この問題を考えるにあたって私たちがなすべきことは、正確な情報を伝えることにあると思います。情報を受けとる側の人が本当に知りたいと思っている情報は、あることがらの一方的な側面だけをとりあげた情報ではありません。そのことがらに関わる良い面も悪い面も含めて、その全貌をさし示すことに十分な努力と誠意とが払われた情報だと考えます。
  広報業務で何かを伝えるという作業もまた、理想的にはそうあるべきだと考えます。
  とはいえ現実には、輻輳(ふくそう)する問い合わせにどう対応するか、時間的な制約の中で粗相がないように毎日をこなすのが、やっとです。
  「理想」が「現実」の前にひれふすのをどう克服していくか。今も模索が続いています。

(広報部 佐田 務)

= 東日本大震災発生に伴う対応状況 ===============

NaIスペクトロメーターでセシウム134と137を測定できる手法を開発

原子力機構と東京大学、秋田県立大学は、タリウムヨウ化ナトリウムシンチレーションスペクトロメーターを用いて、食品や土壌などに含まれるセシウム134とセシウム137を区別して定量する簡便な手法を開発しました。
  http://www.jaea.go.jp/02/press2012/p12062201/index.html

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若狭湾沿岸における津波堆積物に関する追加調査の結果について

http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/2012/06/p120621.pdf

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JAEA図書館の福島原発事故関連文献情報を更新しました。

http://jolisfukyu.tokai-sc.jaea.go.jp/ird/sanko/fukushima_sanko-top.html

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東京電力福島第一原子力発電所事故への対応を行っています。

原子力機構は東京電力福島第一原子力発電所事故に関して、さまざまな活動を行っています。その全般的な内容については下記をご覧ください。
  http://www.jaea.go.jp/fukushima/index.html

= お知らせ ==========================

核融合炉での燃料生産に必要な材料の新しい製造技術を開発

原子力機構は高温で安定なベリリウム金属間化合物を量産化できる合成技術を確立し、これを用いて核融合炉で使用可能なベリライドの微小球を世界で初めて製造することに成功しました。
  http://www.jaea.go.jp/02/press2012/p12062202/index.html

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鉄原子を含む高温超伝導体の仕組みを解くカギ「電子のネマティック液晶状態」を発見

京都大学と高輝度光科学研究センター、原子力機構は共同で、高温超伝導の舞台となる電子状態の異常性の一端を明らかにしました。
  http://www.jaea.go.jp/02/press2012/p12062101/index.html

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「サマー・サイエンスキャンプ 2012」の参加者を募集しています。

外部リンク
  http://rikai.jst.go.jp/sciencecamp/camp/2012smr/program/pdf/program16.pdf
  http://rikai.jst.go.jp/sciencecamp/camp/2012smr/program/pdf/program18.pdf
  http://rikai.jst.go.jp/sciencecamp/camp/2012smr/program/pdf/program26.pdf
  http://rikai.jst.go.jp/sciencecamp/camp/2012smr/program/pdf/program39.pdf
  http://rikai.jst.go.jp/sciencecamp/camp/2012smr/program/pdf/program48.pdf
  http://rikai.jst.go.jp/sciencecamp/camp/2012smr/program/pdf/program52.pdf

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瑞浪超深地層研究所では6月23日に見学会を開催します。

http://www.jaea.go.jp/04/tono/kengaku/kengaku_miu2.html

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J-PARCでは7月29日に施設公開を行います。

http://j-parc.jp/ja/topics/2012/jparc-j.html
  http://j-parc.jp/ja/topics/2012/jparc-j0611.html

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各種研修の募集について

http://nutec.jaea.go.jp/index.php

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週報(6月16日〜6月22日)

http://www.jaea.go.jp/02/press2012/p12062203/index.html
  http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/2012/06/w120622.html
  http://www.jaea.go.jp/04/ztokai/repro/week/s120622/weekly.htm
  http://www.jaea.go.jp/04/tono/syuho/240616_240622.pdf

= 採用情報 ==========================

詳細は http://www.jaea.go.jp/saiyou/index.html をご覧下さい。

= 調達情報 ==========================

詳細は http://www.jaea.go.jp/02/2_6.shtml をご覧下さい。

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【配信希望、アドレス変更、配信停止】 http://www.jaea.go.jp/14/14_0.html

【ご感想やご要望】 http://www.jaea.go.jp/13/13_1form.shtml

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【発行】 独立行政法人 日本原子力研究開発機構  広報部   佐田務、岡田学

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