━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2010.10.7 ━━━━━━━━

■■■□□□ JAEAメールマガジン
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++---- No.147 目次 ----++

現場から ____ 「ふげん」廃止措置への取り組み

プレス発表、お知らせ、採用情報、調達情報

あとがき

━ 現場から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「ふげん」廃止措置への取り組み   原子炉廃止措置研究開発センター

原子炉廃止措置研究開発センター(ふげん)は、重水減速軽水冷却圧力管型の原子力発電所として、昭和54年3月から運転を開始し、平成15年3月に運転を終了しました。その後に廃止措置準備段階に入り、平成20年2月には廃止措置計画が認可され、国内初の大型の水冷却炉の廃止措置として、軽水炉に先駆けて精力的に取り組んでいます。

「廃止措置」とは、使い終わった原子力発電所などの原子力施設から放射能を取り除き、安全に解体することをいいます。「ふげん」の廃止措置は、原子炉等規制法に従って、運転終了後も維持管理が必要な設備を考慮しながら、安全かつ合理的に施設の解体を進めています。また、「廃止措置」に当たっては、安全を最優先に効率的に解体撤去を進め、かつ発生する廃棄物量を低減するために、必要な技術開発を進めています。

「ふげん」は、重水減速・沸騰軽水冷却・圧力管型原子炉であり、原子炉本体の構造が複雑で多様な材料で構成されていること、減速材に重水を使用していること等の特徴を有しています。このため、施設の解体に係る「ふげん」固有の課題である「原子炉本体解体技術」、「重水・トリチウム系解体技術」の開発を精力的に進めています。また、廃止措置を安全かつ合理的に進めるためには、廃止措置に関するエンジニアリング技術が必要不可欠です。このため、「解体計画の評価技術」の開発を進めると共に、「ふげん」の廃止措置の知見を反映し、技術の確証を進めています。一方、原子炉本体や重水系以外の設備は軽水炉(BWR)と同様であり、既存技術の活用や改良・高度化を行い、「ふげん」に適用していくこととしています。

現在は、原子炉で減速材として使用した重水の海外搬出、使用済燃料搬出を実施するとともに、タービン系統の一部の解体や原子炉周りの解体工法等の研究開発もあわせて実施しており、その成果を自らの解体業務に適用するとともに、これから増加してくる軽水炉の廃止措置にも使っていただけるようにその成果を情報公開しています。

ふげんの廃止措置の基本方針は、以下のとおりです。

(1)安全の確保
(2)既存技術の徹底活用による合理的な廃止措置
(3)発生廃棄物の低減など環境への負荷軽減
(4)情報公開の推進
(5)地域社会のご理解とご支援が得られる事業の推進

原子炉の廃止措置業務は、国内外ともにその経験が少ないこともあり、「ふげん」では大学や電力等の専門家からなる社内委員会を設置し、廃止措置の取組みの方向性や研究開発状況についてご意見をいただきながら業務に取り組んでいます。また、先駆的な廃止措置業務実現に向けて、国内の電力や大学、英国、仏国、韓国等との相互協定のもと、技術情報交換や共同研究、技術者の派遣なども行っています。

「ふげん」の廃止措置への様々な取り組みについては「ふげん」HPで紹介しています。  http://www.jaea.go.jp/04/fugen/index.html

原子炉廃止措置研究開発センター

━ プレス発表 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━ お知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━ 採用情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

*上記の詳細は http://www.jaea.go.jp/saiyou/index.html をご覧下さい。

━ 調達情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━ あとがき ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

10月13日(水)に有楽町朝日ホールで第5回原子力機構報告会を開催します。皆様のご来場をお待ちしております。 http://www.jaea.go.jp/02/info/jaea-houkoku5/top.html

10月1日からたばこが値上がりになりました。今となっては、吸うことができる場所を見つけるのが困難なほど、少なくなってしまったように思います。それに加え今回の値上げ。愛煙家にとってよい話しがありませんね。そんな私も15年吸い続けた煙草を9月の誕生日を機にやめてみました。値上げ前は、色々な禁煙グッズが紹介されていましたが、私の場合は根性でやめることができ、意外に簡単にできてしまいました。きっかけひとつでできることはまだまだあると思った秋の夜長でした。(上)

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【配信希望、アドレス変更、配信停止】http://www.jaea.go.jp/14/14_0.html

【ご感想やご要望】http://www.jaea.go.jp/13/13_1form.shtml

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【発行】独立行政法人 日本原子力研究開発機構 広報部  佐田務、上野信行  ○

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