The Radiation Odyssey

STAGE1 地球誕生と放射線

オゾン層

地上10~50km上空の成層圏には、酸素原子3個からできた分子「オゾン」が大量に存在するオゾン層があります。このオゾン層は、有害な紫外線を吸収してくれるので、人間など多くの生命体を紫外線から守る非常に重要な役割を持っています。
バンアレン帯の形成によって有害な宇宙放射線が遮られると、浅い海にシアノバクテリアという菌が発生し、光合成でたくさんの酸素を吐き出しながら地球上の海に増殖していきました。シアノバクテリアが吐き出した酸素は海の水に溶けていきましたが、溶け切れなかった酸素は空気中に放出され、成層圏でオゾン層を形成して有害な紫外線を吸収するようになったのです。こうして、それまで海の中でしか暮らせなかった生物たちが陸の上で暮らせる環境が整いました。

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参考資料

■国立環境研究所 ホームページ
■田近英一 『地球・生命の大進化 -46億年の物語- 』

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