The Radiation Odyssey

STAGE1 地球誕生と放射線

生命の誕生

今から約137億年前、ビッグバンと呼ばれる大爆発によって宇宙が生み出されました。
誕生したばかりの宇宙は高温の中で素粒子が飛び回る空間でしたが、宇宙が冷えていくにしたがって水素、ヘリウム、炭素など、原子番号などの軽い元素が生まれました。
その後、星の誕生や超新星爆発などを繰り返しながら鉄やウランなどの重い元素が次々と生み出され、やがて生命の活動に適した地球のような惑星が生まれたのです。

image

地球生命は今から約39億年前、深海で生まれたと言われています。
原始地球の深海には熱水噴出孔という割れ目があり、ここからはメタンや硫化水素・アンモニアなどの元素が噴き出していました。
この元素が高温・高圧な周辺環境のなかで化学反応を起こし、たんぱく質の元となるアミノ酸や遺伝子物質が作られていきました。
このように、深海では様々な原始的生命が誕生したのですが、地上には宇宙からの有害な放射線が降り注いでいたため、生物が陸に上がるには、バンアレン帯と呼ばれる放射線捕捉帯の発生やオゾン層の生成によって地上に降り注ぐ放射線や紫外線が防がれるようになるのを待たなくてはなりませんでした。

参考資料

■東京大学出版会 『地球生物学 地球と生命の進化』
■リチャード・サウスウッド 『生命進化の物語』
■宇宙航空研究開発機構JAXA ホームページ

TOPICS

Copyright(C) Japan Atomic Energy Agency. All Rights Reserved.