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神戸製鋼所によるデータの不適切行為に関する修正版の受託報告書の提出について

令和3年1月27日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

平成30年に発覚した株式会社神戸製鋼所におけるデータの不適切行為に関しては、原子力機構が同社に発注した16件の腐食分析作業等において、同社の子会社である株式会社コベルコ科研の特定部署(腐食防食技術室)による不適切行為が確認されております。

詳細:神戸製鋼所による腐食分析作業におけるデータの不適切行為に関する調査結果

本件について、原子力機構では株式会社神戸製鋼所及び株式会社コベルコ科研に対して再試験等の実施を指示するとともに、不適切行為による研究への影響などを調べてまいりましたが、今般、この不適切行為のあった16件のうち運営費交付金で実施している残る3件を除く13件について再試験等が完了いたしました。

この13件のうち、原子力規制庁(旧原子力安全・保安院)及び経済産業省資源エネルギー庁からの受託事業で報告書の修正を要するものが4件(原子力規制庁3件、経済産業省資源エネルギー庁1件)あり、再試験等により得られたデータに基づき受託報告書を修正し、各庁へ提出いたしました。

該当する腐食分析作業は、放射性廃棄物の処分の際に想定される金属材料の腐食に関連した室内試験に関するものですが、再試験等により得られたデータに基づきあらためて評価した結果は、一部のデータ(腐食メカニズム解明データ)において解釈に違いを生じたものの、腐食速度データについては大きな差異はなく、放射性廃棄物の処分の技術的成立性に影響を与えるものではありませんでした。

なお、運営費交付金で実施している残る3件につきましては、引き続き再試験等を実施中です。