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KYB株式会社製造免震用オイルダンパーの機構施設における使用状況の調査結果等について

平成30年11月30日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

  1. 機構施設における使用状況の調査結果

    KYB株式会社及びその子会社であるカヤバシステムマシナリー株式会社が製造した免震・制振用オイルダンパーの検査工程において、データの書き換え行為があったことが判明したことを受けて、原子力機構は、所有する施設における当該製品の使用状況の調査を進めてきました。調査の結果、以下の2施設においてデータの書き換えが行われた可能性のあるオイルダンパーが使用されており、その他の施設については当該オイルダンパーは使用されていないことを確認しました。

    なお、以下の2施設で使用されたオイルダンパーで実際にデータの書き換え行為が行われたかどうかについては現在も調査中であるとの報告をKYB株式会社及び施工会社から受けており、今後KYB株式会社により適正な製品に交換される予定です。

    施設名 所在地 該当ダンパー数
    本部 安全管理棟 茨城県東海村 免震用オイルダンパー2基
    原子力科学研究所 安全研究棟 茨城県東海村 免震用オイルダンパー12基

    ※ 2施設とも一般施設で放射性物質を扱う原子力施設ではありません。
    各施設概要については、別紙1,2参照

  2. 機構施設の安全性検証等について

    KYB株式会社製オイルダンパーについては、オイルダンパー性能のばらつきが大きい製品が設置された複数の施設の構造安全性検証の結果、震度6強から7程度の地震で倒壊するおそれはないとの見解が、第三者機関から得られている旨、国土交通省のホームページに掲載されています。また、原子力機構においてもKYB株式会社から提供されたデータ書き換え行為不明のオイルダンパーに適用する特性値を用いて簡易的に評価を行い、施設の安全性が確保されていることを確認しています。

    なお、現在、KYB株式会社が国土交通省からの指示に基づき詳細な安全性検証を実施しているところであり、その検証結果は本年12月末までに第三者機関による確認を行うことになっています。

以上