■■■   JAEAメールマガジン   ■■■

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012.3.2/No.214 ━━━

〔現場から〕原子力基礎工学研究部門のこの一年(原子力基礎工学研究部門)

〔東日本大震災発生に伴う対応状況〕

〔お知らせ、採用情報、調達情報〕

= 現場から ==========================

原子力基礎工学研究部門のこの一年

福島第一原子力発電所事故から一年が経とうとしています。原子力基礎工学研究部門にとってこの一年は、事故の影響評価や収束、復旧にいかに自分たちの基礎基盤的知見や技術を役立てていくかを考え、行動した年でした。
  事故の直後から私自身も原子力安全委員会で、喫緊の課題であった大気放出量評価を行い、IAEAへの政府報告書、世界保健機関(WHO)や国内外の研究機関による大気拡散評価に結果を提供しました。また、文部科学省や厚生労働省、茨城県等の依頼を受け、SPEEDIの世界版(WSPEEDI)による大気拡散評価を行ってきました。
  発電所内の汚染滞留水の問題では、放射性核種の迅速分析技術を開発するとともに、他の部門や拠点と連携して分析を行い、結果を東京電力に提供しました。また、滞留水の処理に用いるゼオライトの性能評価を他の大学や研究機関と協力して進めました。
  さらに、汚染環境の修復については、ポリイオンという物質を用いた効率的な除染法の開発と検証、計算シミュレーションによる除染方法の検討支援ツール「除染効果評価システムCDE」を開発し、ホームページからの無償提供等を進めました。現在まで、ダウンロード数は400件を超え、国の除染モデル事業などで活用されています。
  一方で、検討を進めるうちに、知識不足や技術の限界により継続を断念せざるを得なかったものも少なからずありました。
  こうした中で痛感したことは、想定外の事象に臨機応変に対応するためは、起きている事象の本質を理解できる基礎基盤的知識や技術が必須であり、それらを有する人材の確保が重要だということです。基礎基盤研究はいざという時の駆け込み寺的な役割を果たすということは以前から言われてきました。原子力基礎工学研究は、基礎的データベースの構築、計算シミュレーション技術、センシングや分離・分析技術など地味な研究開発が中心ですが、ここで自ら手を動かし地道な研究を積み重ねた人間が事の本質を理解できるようになると考えています。
  今後、福島事故の復旧のみならず、その他の原子力発電所や核燃料サイクル施設の安全基盤の向上のためにも、様々な基礎的知見や技術の蓄積、人材育成を果たしていきたいと思います。読者の皆様も、基礎基盤研究の重要性をご理解いただき、ご支援をよろしくお願いいたします。

(原子力基礎工学研究部門 副部門長  茅野 政道)

= 東日本大震災発生に伴う対応状況 ===============

福島事故で放出された放射性物質をテーマとするシンポジウムを開催します。

文部科学省は原子力機構などと共催で3月13日に、「東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故に伴い放出された放射性物質の分布状況等に関する調査研究結果」に関するシンポジウムを都内で開催します。
  http://www.jaea.go.jp/fukushima/decon03.pdf

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平成23年東北地方太平洋沖地震から得られた地震動に関する知見を踏まえた原子力発電所等の耐震安全性評価に反映すべき事項(中間取りまとめ)について(報告)

http://www.jaea.go.jp/02/press2011/p12022901/index.html

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原子力機構では福島県内で除染モデル実証事業を実施しています。

警戒区域や計画的避難区域などにある12市町村で、除染の効果的な実施のために必要となる技術の実証試験を行っています。
  http://www.jaea.go.jp/fukushima/pdf/kankyoanzen-20120123.pdf

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原子力機構が内閣府の委託を受けて実施している除染技術実証試験の概要を紹介します。

http://www.jaea.go.jp/fukushima/pdf/kankyoanzen-20120120.pdf

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福島第一原子力発電所事故への対応を行っています。

原子力機構は福島第一原子力発電所事故に関して、さまざまな活動を行っています。その全般的な内容については下記をご覧ください。
  http://www.jaea.go.jp/jishin/gaiyou2012/0301.pdf

= お知らせ ==========================

3月1日朝に発生した地震による施設点検結果について

3月1日7時32分頃に茨城県沖を震源とする地震が発生し、茨城県東海村では震度5弱が観測されました。原子力機構では原子力科学研究所、核燃料サイクル工学研究所など主要な施設について速やかに点検を実施し、異常がないことを確認しました。

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日本原子力研究開発機構役員の公募結果について(お知らせ)

http://www.jaea.go.jp/02/news2011/yakuinkoubo-kekka/index.html

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除染モデル実証事業等の成果報告会の開催について

http://www.jaea.go.jp/fukushima/decon04.pdf

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高速増殖原型炉もんじゅ後備炉停止棒駆動機構の不具合について(お知らせ)

http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/posirase/1202/o120229.pdf

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短波長化が可能なコヒーレントX線発生の原理実証に成功−レーザー光の高次高調波の短波長化が可能に−

相対論的プラズマを利用する方法によって、これまでよりも短波長化が可能なレーザー光の高次高調波と呼ばれるコヒーレントX線を発生させることに成功しました。
  http://www.jaea.go.jp/02/press2011/p12030201/index.html

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超伝導に関与する異常な電気抵抗を発見−未知の量子相が引き起こす超伝導の解明へ−

原子力機構と大阪大学はウラン化合物超伝導体URu2Si2において、超伝導と密接に関係する電気抵抗の成分が存在することを発見しました。
  http://www.jaea.go.jp/02/press2011/p12030101/index.html

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地層研ニュース2月号を発行しました。

http://www.jaea.go.jp/04/tono/miu_news/tisouken_news2402.pdf

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第7回情報公開委員会の配布資料を掲載しました。

http://www.jaea.go.jp/01/koukai/j_iinkai/com.html

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原子力機構は3月8日に敦賀市内で、「世界の高速炉開発」講演会を開きます。

http://www.jaea.go.jp/04/turuga/fr_seminar/home_jp.html

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瑞浪超深地層研究所では3月24日と4月14日に見学会を開催します。

http://www.jaea.go.jp/04/tono/kengaku/kengaku_miu2.html

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緊急時対応研修を募集しています。

http://www.jaea.go.jp/04/shien/shousai/indextraining.htm

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東濃地科学セミナーを開催しました。

http://www.jaea.go.jp/04/tono/topics/topics1202_1/index.html

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週報(2月25日〜3月2日)

http://www.jaea.go.jp/02/press2011/p12030203/index.html
  http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/2012/03/w120302.html
  http://www.jaea.go.jp/04/ztokai/repro/week/s120302/weekly.htm
  http://www.jaea.go.jp/04/tono/syuho/240225_240302.pdf

= 採用情報 ==========================

詳細は http://www.jaea.go.jp/saiyou/index.html をご覧下さい。

= 調達情報 ==========================

詳細は http://www.jaea.go.jp/02/2_6.shtml をご覧下さい。

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【配信希望、アドレス変更、配信停止】 http://www.jaea.go.jp/14/14_0.html

【ご感想やご要望】 http://www.jaea.go.jp/13/13_1form.shtml

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【発行】 独立行政法人 日本原子力研究開発機構  広報部   佐田務、岡田学

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