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Ver.76 発行 2009.2.13  日本原子力研究開発機構 広報部

原子力機構メールマガジンを御愛読頂きありがとうございます。

人形峠環境技術センターは、岡山県と鳥取県の県境に位置し、木々に囲まれた大自然の中に在ります。自然豊かな環境のため、春の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と年間を通して四季を楽しむことができます。

センターのある人形峠は、昭和30年通商産業省地質調査所(当時)の調査により、露頭によるウランが発見され、日本におけるウラン発祥の地として小学校の教科書等で紹介され全国的に有名になりました。センターは、昭和32年の開設以来、一昨年で50周年を迎えることができました。これまで当地でウラン探鉱・採掘、ウラン濃縮事業ができましたのも、地元の皆様のご理解とご協力のおかげと感謝しております。

平成20年度は「廃止措置元年」と称し、これまで研究開発の一翼を担った設備・機器の解体・撤去を行っており、核燃料施設では全国に先駆けて廃止措置を実施しています。

近くへお越しの際は、是非とも人形峠展示館へもお立ち寄り下さい。展示館内には峠で産出したウランを展示した模擬坑道や、センターの一角には、探鉱当時の自然な状態でウランをご覧いただける「見学坑道」を整備し、皆様をお待ちしております。

人形峠環境技術センターホームページ → http://www.jaea.go.jp/04/zningyo/index.html

人形峠展示館ホームページ → http://www.jaea.go.jp/09/xningyo/index.htm

人形峠環境技術センター 総務課長  山平 秀弥

さて、今回の「研究開発現場から」は、敦賀本部です。

【研究開発現場から】 敦賀本部 業務統括部 広報課長 森 将臣

今回は、敦賀本部をご紹介させていただきます。

敦賀本部は、越前カニや海の幸に恵まれた福井県の敦賀市にあります。ここ「敦賀」は、古くから大陸との交易の盛んな土地で、2千年ほど前、朝鮮半島任那の国の王子「ツヌガアラシト」が来着したことにちなんで名付けられました。明治45年には、東京新橋と敦賀港の間に「欧亜連絡国際列車」が運転し、敦賀港からウラジオストックへの定期航路、更にはシベリア鉄道を経由して、遠く欧州の主要都市までを結ぶ重要な拠点となっていました。

敦賀本部では、原子力機構の拠点として「もんじゅ」と「ふげん」の2大プロジェクトを始めとする各種業務に取り組んでいます。

「もんじゅ」は、平成7年のナトリウム漏えい事故後、運転を停止し、平成19年8月までに、ナトリウム漏えい対策などの改造工事とその確認試験を実施しました。現在は、プラント全体の機器や設備の機能、性能を確認するプラント確認試験中ですが、昨年9月に確認された屋外の排気ダクトの腐食孔の補修を早急に行うこととしました。このため、この2月に予定していた運転再開時期を見直し、排気ダクトの補修を終えた後にプラント確認試験の残り8項目を実施していきます。これらの進み具合なども踏まえ、性能試験等の工程については関係省庁とも十分に協議し、改めて定めていく計画です。

一方の「ふげん」は、昭和52年からおよそ25年間、国産の新型転換炉として順調に運転し、平成15年3月にその運転を終了しました。平成20年2月に、その名称を「原子炉廃止措置研究開発センター」に改め、原子炉施設の廃止措置、すなわち安全な原子炉施設の解体に係る研究開発を進めています。これまでに、タービン設備の一部の機器についての解体作業を実施しました。今後、約20年をかけて、安全を最優先に廃止措置、原子力施設の解体に係る研究開発を実施してまいります。

また、敦賀本部では、これまで機構の持つ特許等を活用した成果展開事業や技術的な課題解決のための技術相談など、地域の企業の皆様との技術交流を行っています。次世代層を担う若者へのエネルギー環境教育への支援活動についても取り組んでいます。さらに、昨年4月、関西光科学研究所レーザー技術利用推進室を設置し、これまでに機構の中で蓄積されたレーザー技術等を活用し、県内の大学や企業等との共同研究などを通じて、研究や産業活動の活性化を目指しています。

これらのプロジェクトや業務を通じて、福井県の進める「エネルギー研究開発拠点化計画」にも積極的に取り組み、高速増殖炉の研究開発を始めとする国際的な研究拠点として益々発展するよう、しっかりと取り組んでまいります。

皆様も是非、いにしえの歴史や食べ物にも恵まれ、風光明媚な敦賀に足をお運び下さい。

敦賀本部のホームページ → http://www.jaea.go.jp/04/turuga/index.html

敦賀本部でも、メールマガジン「原子力機構敦賀本部ニュース」を発行していますので、登録いただければ幸いです。 → http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/mailmag/mmgbkn.htm

【プレス発表】

  1. 平成21年2月2日、研究開発協力のためのカザフスタン国立原子力センターとの実施取決めの締結について
    http://www.jaea.go.jp/02/press2008/p09020201/index.html
  2. 平成21年2月5日、世界の原子力事故に対応可能な迅速大気拡散予測システムWSPEEDI-IIを開発
    http://www.jaea.go.jp/02/press2008/p09020501/index.html

【お知らせ】

  1. 平成21年2月3日、原子力機構携帯ホームページを開設しました。
    URL「http://www.jaea.go.jp/i/」です。
  2. 平成21年2月14日、テクノ交流館リコッティ(茨城県東海村)では第8回サイエンスカフェを開催します。
    http://www.jaea.go.jp/04/tokai/science_cafe.html
  3. 平成21年2月22日、東濃地科学センター瑞浪超深地層研究所、見学会を開催します。
    http://www.jaea.go.jp/04/tono/kengaku/kengaku_miu2.html
  4. 平成21年2月24日、第4回東海フォーラム「原子力と先端科学技術−東海村からの提言−」を開催します。
    http://www.jaea.go.jp/04/tokai/images/tokai_forum2009.pdf
  5. 平成21年3月15日、第10回東濃エネルギーセミナーを開催します。
    http://www.jaea.go.jp/04/tono/topics/topics0902_1/index.html
  6. 平成21年3月26日、生命科学研究シンポジウム2009を開催します。
    http://yayoi.kansai.jaea.go.jp/biou/index.html

【採用情報】

  1. 平成22年度新卒職員採用募集要項(研究職、技術職、事務職)を掲載しました。
    http://www.jaea.go.jp/saiyou/new/index.html
  2. 量子ビーム応用研究部門では、特定課題推進員を募集します。
    書類提出期限:平成21年2月20日(金) http://www.jaea.go.jp/saiyou/employment/employment102.html
  3. 量子ビーム応用研究部門では、特定課題推進員を募集します。
    書類提出期限:平成21年2月20日(金) http://www.jaea.go.jp/saiyou/employment/employment101.html
  4. 原子力基礎工学研究部門では、グループリーダーを募集します。
    書類提出期限:平成21年2月27日(金) http://www.jaea.go.jp/saiyou/employment/employment104.html
  5. 地層処分研究開発部門では、グループリーダーを募集します。
    書類提出期限:平成21年2月27日(金) http://www.jaea.go.jp/saiyou/employment/employment103.html

【調達情報】

  1. 一般競争(指名競争)参加資格の定期審査受付について〔物品の製造・販売・役務の提供等〕;随時受け付けています。
    http://www.jaea.go.jp/02/format/index.html

■申し込みいただいた皆様に独立行政法人日本原子力研究開発機構の情報を配信しております。

■アドレス変更・配信停止については、以下のホームページをご覧ください。
 http://www.jaea.go.jp/14/14_0.html

【編集・発行】独立行政法人日本原子力研究開発機構 広報部広報課
 http://www.jaea.go.jp/

【お問い合わせ】お問い合わせフォームより → http://www.jaea.go.jp/13/13_1form.shtml
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