原子力機構メールマガジンを御愛読頂きありがとうございます。
茨城は、今週末も雨の予報です。先週は、天気予報を信じて晴れの格好をし、スポーツをしていましたが、雪が降り大変寒い思いをしました。晴れと雨を繰り返し徐々に春が近づいているのかもしれません。来週火曜日は、節分です。節分には、季節を分けるという意味もあり、暦の上では立春。まだまだ寒いですが、春に向けて小さなつぼみをつけた木々も見うけられ、たくさんのきれいな花々を春には咲かせ、私たちの目を楽しませてくれることでしょう。原子力機構も研究成果の花がたくさん咲くよう今年もがんばっていきます。
広報部広報課 上野信行
さて、今回の「研究開発現場から」は、東海研究開発センターです。
高速増殖原型炉「もんじゅ」や高速実験炉「常陽」で使うプルトニウム・ウラン混合酸化物燃料(略称「MOX燃料」)ペレットは、プルトニウムやウランの酸化物粉末を均一に混ぜたのち、円筒形のペレットの形に押し固め、高温で焼くことで作られます。このプロセスは、陶磁器の作り方と基本的には同じですが、プルトニウムはグローブボックスという負圧を保った気密の箱の中で使用しなければなりませんので、そこに一般的な陶磁器作りとは異なる様々な特有の技術が必要になることが、私たちの研究開発の一つのポイントです。例えば、今私たちが使っている設備は、試行錯誤を繰り返した結果、グローブボックスの中にうまく収まり、かつグローブボックスを介しての作業でも補修が容易にできるように、様々な工夫がなされています。その他にも、安全性や核不拡散性など、色々な観点で研究開発のポイントがあり、そのために一つ一つの課題を解決していくことが、私たちの仕事のやりがいです。
昭和41年にプルトニウムを日本で初めてプルトニウム燃料第一開発室に受け入れた時から始まったプルトニウム燃料作りの試みは、今やプルトニウム燃料第三開発室において工学規模でMOX燃料製造技術を実証するという段階にまでなりました。今後、プルトニウム利用の本格化に向けて、MOX燃料をより安全に、より良いものを、より経済的に作るために、その道のエキスパートの集団として、皆で知恵を出し合いながら、技術開発を進めていきたいと考えています。
当センターの状況や施設の概要につきましては、下記のアドレスでご覧頂くことができますので、是非ご覧になってください。
http://www.jaea.go.jp/04/ztokai/tokai/center/plutonium/
■申し込みいただいた皆様に独立行政法人日本原子力研究開発機構の情報を配信しております。
■アドレス変更・配信停止については、以下のホームページをご覧ください。
http://www.jaea.go.jp/14/14_0.html
【編集・発行】独立行政法人日本原子力研究開発機構 広報部広報課
http://www.jaea.go.jp/
【お問い合わせ】お問い合わせフォームより → http://www.jaea.go.jp/13/13_1form.shtml
原子力機構ホームページ、メルマガへのご意見、ご質問、お問い合わせなど皆様の声をお寄せください。