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24日日曜日に閉幕した北京オリンピック、日本をはじめ世界各国からの参加選手による熱い闘いに、エールを送るとともにスポーツの輪の世界的広がりを実感しました。例えば、日本発祥の「Judo」、「Keirin」が競技種目となっているだけでなく、普段あまりなじみのない国の代表選手の活躍を見るにつけ、スポーツ文化の世界的波及に感心するばかりです。
ソフトボールの優勝など、日本選手の頑張りに感動し、元気をもらった気分です。一方、日本国内での人気種目であり環境に恵まれた競技で、結果がでていないということを残念に感じているのは私だけでしょうか。
近代オリンピックの象徴でもある五輪のマークは、世界5大陸を5つの重なり合う輪で表現したものであり、世界の平和的な発展を願ったものであると聞きます。世界中の人々の相互理解が進み、平和で地球環境と調和のとれた社会の実現を願うところです。
広報部広報課 野中 英樹
今回の「研究開発現場から」は、原子力緊急時支援・研修センターです。
平成11年9月に発生したJCO事故時の教訓の一つとして、原子力災害時の専門家による技術支援活動の重要性が認識され、これを受け、災害対策基本法に基づく指定公共機関として、原子力機構専門家の活動拠点「原子力緊急時支援・研修センター」を整備しました。
指定公共機関としての原子力機構には、原子力専門家の役割としてオフサイトセンター活動への専門家の派遣、地方公共団体が主体的に行う緊急時環境モニタリング、緊急被ばく医療活動等への専門家、特殊資機材等の現地派遣、事故事象進展の解析評価、住民の安心を得るための問い合わせ対応等、多岐に亘る活動が求められています。
支援・研修センターは平成14年3月に運用を開始し、自ら実施する訓練、国、地方公共団体の企画する防災訓練に対して専門家を派遣する等の技術支援を行うとともに、自らの技術支援能力の維持・向上に努めてきています。
特に平時における活動として、災害対応に当たる国、地方公共団体、その他防災関係機関の関係者要員の能力向上を目的に、より実践的な研修・訓練の提供を行っていきます。これまでの実績として、防災関係者を対象とした研修・訓練に約8,000名が受講しています。また、茨城、福井の両支援・研修センターへの地域の方々を始めとした多くの施設見学者を受け入れております。今年度は、9月末の茨城県原子力総合防災訓練を皮切りに、10月下旬に福島県で行われる国の原子力総合防災訓練や道府県で行われる原子力防災訓練への参加協力を予定しています。
さらに、原子力防災分野におけるアジア各国への国際協力として、IAEA ANSN(アジア原子力安全ネットワーク)活動の一つである「緊急時対応」の取り組みを行っています。今年度は、日本で10月にワークショップを予定しております。
この他、新たに武力攻撃事態対処法に基づく指定公共機関にも指定され、武力攻撃事態に係る国民保護のための活動を的確に果たす国民保護業務計画を策定しています。
昨年は、新潟県中越沖地震が発生し、地震が発生した場合の原子力施設の安全性の確認、公表方法にも注目が集まっています。災害対応は事前の備えに係っていることから、今後も絶えず危機管理の意識を持ち続け、緊急時における適切な支援活動が実施できるように日々業務に取り組んで参ります。
原子力緊急時支援・研修センターH.P. ⇒ http://www.jaea.go.jp/04/shien/index.html
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