核燃料サイクル工学研究所について

所長挨拶

核燃料サイクル工学研究所長 大森栄一

核燃料サイクル工学研究所の事業に関し、平素より多大なご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。





【研究所のご紹介】
 核燃料サイクル工学研究所は、昭和32年6月、原子燃料公社東海精錬所として東海村の地に設置が決定されました。昭和34年3月に我が国で初めて金属ウランの製造に成功し、以来一貫して核燃料サイクルに関する実践的な研究開発を進める、他に類のない研究開発拠点となっています。
 当研究所は、使用済燃料の再処理施設、高速炉開発のためのプルトニウム燃料の製造施設など、工場とも称すべき規模の大きな施設を有し、その主要な研究成果は、着実に民間企業へ技術移転されています。

 東海再処理施設は、国内で前例のない大規模な核燃料施設の廃止措置へと移行しました。中でも優先すべきこととして、高レベル放射性廃液を固化・安定化し、より安全に取扱うことができるようにするため、ガラス固化技術開発施設の運転を行っています。

 高レベル放射性廃棄物の処分に関しては、機構の有する深地層研究施設と連携して、地層処分する廃棄物が人間環境に長期にわたって影響を及ぼさないようにするための研究開発を続けています。

 また、これらの研究開発を通して培った研究基盤をフルに活用し、東京電力福島第一原子力発電所の廃止措置に向けた研究開発、高レベル放射性廃棄物の減容化・有害度低減に向けた研究開発等に取り組んでいます。

 今後も安全確保を業務運営の最優先事項とし、地域との共生に努めつつ、機構の使命である人類社会の福祉と繁栄への貢献を果たすため全力を尽くしてまいります。これからも皆さまからのご指導とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

【就職進路をご検討中の皆さんへ】
 私たちは、原子力が有する可能性を最大限に活用することを目標に、核燃料サイクルの確立を目指し、原子力発祥の地である東海村で研究開発活動を着実に進めており、若い力の参加を期待しています。原子力利用の意義を理解し、その一翼を担いたいと考える皆さんにとって、核燃料サイクル工学研究所は最も魅力的な選択肢の一つです。

 当研究所の最大の特長は、国立の研究開発機関でありながら、工学規模の原子力施設を有し、現場に根差した実用的な研究開発を実施していることです。現場で遭遇する事象を理解するため、基礎的なデータを得るための実験や試験を行う施設も充実しています。

 当研究所における研究開発は、原子炉以外の核燃料サイクル(プルトニウム燃料製造、使用済燃料の再処理、廃棄物の処理・処分、施設の廃止措置)を網羅し、核燃料物質(ウラン、プルトニウム)、核分裂生成物(30以上の元素、核種)、材料(金属、セラミックス、ガラス、セメント等)を工学規模で取り扱い、海外の研究機関とも協力し、世界に比類なき成果を上げて、明るい未来を次世代に繋げることを目指しています。

 また、これらの研究開発は、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉に向け、核燃料施設でしか得られないプルトニウム等に関する工学的な知見を得ることも期待されています。

 さらに、当研究所は首都圏に立地しながら自然にあふれ、立地地域の理解を得て一体となって研究に取り組む、極めて恵まれた環境にあります。

 私たちは、非常にチャレンジングな目標を持っています。HPだけでなく、このすばらしい研究開発環境を是非一度実際にご覧いただき、夢や希望を確信に変えて頂きたいと思います。

核燃料サイクル工学研究所長
大森 栄一