深地層研究計画の状況

平成25年10月の調査研究の状況

平成25年10月25日(金)更新

The 10th East Eurasia International Workshopへの参加

10月7日(月)~12日(土)に韓国光州で行われた、ユーラシア大陸東部の環境変動に関する国際会議「The 10th East Eurasia International Workshop」(韓国地質資源研究院KIGAM主催)に参加し、研究発表をしました。
 本会議は、海底や湖底の堆積物を分析し、その周辺地域で生じた物質循環やその原因となる気候環境変動について議論を深めることを目的に開催され、日本、中国、韓国、モンゴル、ロシア、アメリカから、学生も含め80名以上の研究者が参加しました。
 研究発表では、幌延地域の堆積岩に含まれる元素を分析し、それらの分布状況と時間的な移動について報告し、元素の物質循環などについて議論を行いました。

The 10th East Eurasia International Workshopの様子

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平成25年10月18日(金)更新

Long Term Corr 2013国際会議

10月6日(日)~10日(木)に旭川市大雪クリスタルホールで「5th International Workshop on Long-Term Prediction of Corrosion Damage in Nuclear Waste Systems」が開催され、幌延深地層研究センターから幌延深地層研究計画の概要を報告しました。本会議は、放射性廃棄物の長期貯蔵や最終処分に関わる技術開発の中で、容器等の腐食挙動や寿命予測に携わる各国の研究者や技術者の知見の交換、共有及び議論を目的として行われ、12か国から64名が参加しました。また、10月10日(木)には、テクニカルツアーとして、33名の方がゆめ地創館、地下250m調査坑道及び実規模試験施設を見学されました。

発表の様子

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平成25年10月11日(金)更新

プラグ用コンクリートの配合検討試験

深度350m調査坑道において実施する人工バリア性能確認試験では、坑道の埋め戻しを行ったあとに、プラグ(コンクリートの蓋)を設置します(9/13のHP掲載記事を参照)。
 このプラグの材料には、低アルカリ、高強度、低収縮、高流動の特長を持つコンクリートを使用する予定です。そのコンクリートの配合を選定するために、コンクリート材料(セメント、水、砂利、調整剤)や作成手順(練り時間、材料の混合比)などの条件を変え、条件ごとにコンクリートの強度などの特性を確認しています。
 写真1は、材料を練り混ぜと状況確認の様子、写真2,3は、充填性試験、圧縮強度試験の様子です。

写真1 材料を練り混ぜている様子と状況確認している様子

写真2 U型充填性試験の様子

写真3 圧縮強度試験の様子

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平成25年10月3日(木)更新

ICGG12国際会議での研究成果の発表

9月1日(日)~5日(木)にかけてギリシャのパトラ大学において開催された「12th International Conference on Gas Geochemistry」において、研究発表を行いました。
 本会議は、地下に存在するガスを理学的な観点から専門的に扱う唯一の国際会議であり、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの各国から約60件の発表がありました。研究発表では、幌延町上幌延地域で認められる泥火山での調査結果を報告し、泥火山の成因や調査方法などについて専門家と意見交換をしました。
 泥火山とは、地下深くの泥や地下水、ガスが圧力によって地表へと噴出する現象またはそれによって出来た地形のことです。

発表の様子

上幌延泥火山の様子

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平成25年10月3日(木)更新

土木学会岩盤力学委員会「大深度地下構造物の耐震性評価に関する研究小委員会」の開催

平成25年9月25日(水)~26日(木)にかけて、公益社団法人土木学会の「大深度地下構造物の耐震性評価に関する研究小委員会」が、幌延深地層研究センター国際交流施設にて開催されました。本委員会には14名が参加し、「大深度地下構造物の耐震性評価に関する現状と課題」について議論を行うとともに、幌延からは地下施設での調査研究に関する話題提供を行い、技術的な意見交換をしました。また、地下研究施設の深度250m調査坑道を視察しました。

委員会の様子

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これまでにご紹介した調査研究の状況

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