令和7年12月12日(金)更新
幌延深地層研究センターでは、地表部(西立坑アクセスルーム)、250m調査坑道および350m調査坑道に地震計を設置し、観測をしています。
令和7年12月8日(月)23時15分頃に、青森県東方沖を震源とする地震が発生しました。幌延町では震度2を観測しました。
| 発生日・ 時刻 |
震央の 地名 |
震源の 深さ (km) |
規模 (M※) |
最大震度 | 幌延町の震度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 12/8 23:15 |
青森県 東方沖 |
50 | 7.6 | 青森県八戸市:6強 | 2 |
気象庁 震度データベース検索より
※M:マグニチュード
当センターにおいてもこの地震を観測しました。地表部、250m調査坑道および350m調査坑道で取得した東西方向、南北方向、鉛直方向の地震波形を図1に示します。地表に比べて地下では揺れ(震度)が小さくなっていることがわかります。
図1 12月8日 23時15分頃発生した地震における地震波形図
図をクリックすると大きなサイズでご覧いただけます。
令和7年12月12日(金)更新
幌延深地層研究センターでは、幌延地圏環境研究所(H-RISE)との研究協力の一環として、研究交流会を平成16年度から開催しています。令和7年度は12月4日(木)に、第33回の研究交流会を国際交流施設で開催しました。幌延深地層研究センターからは500m調査坑道での研究の現状に関する発表を行い(写真1)、H-RISEからは研究事業の概況と研究トピックについての発表が行われました。発表と併せて、今後の研究協力について意見交換を行いました。また、特別講演として、「石炭地質と二酸化炭素貯留技術研究の接点」と題して地下資源イノベーションネットワークの鮎沢主任研究員の講演が行われました。また、12月5日(金)には、研究交流会参加者に対して、地下施設見学を行いました(写真2)。
写真1 研究交流会の様子(国際交流施設)
写真2 地下施設見学の様子
令和7年12月10日(水)更新
幌延国際共同プロジェクト(HIP)のタスクA(物質移行試験)とタスクB(処分技術の実証と体系化)の研究進捗やそれに対する議論、地下施設および試験現場の確認を目的として、合同タスク会合を対面/オンラインのハイブリッド形式で開催しました(写真1、2、3)。実施日時及び参加機関と人数の内訳は、下記のとおりです。
合同タスク会合の参加機関・人数:
連邦放射性廃棄物機関(ドイツ) 2名
英国地質調査所(英国) 2名
電力中央研究所 1名
韓国原子力研究所(韓国) 2名
原子力発電環境整備機構 4名
経済協力開発機構/原子力機関(OECD/NEA) 1名
原子力環境整備促進・資金管理センター 7名
上記の他、オンラインにて、オーストラリア放射性廃棄物機関(オーストラリア)から3名、原子力発電環境整備機構から3名、電力中央研究所から3名の参加がありました。
本タスク会合では、地下施設の各深度で実施されている原位置試験の様子を確認しながら議論を深めるとともに、試験や数値解析、室内試験の結果や今後の計画などについて、活発な議論を交わしました。
写真1 合同タスク会合参加者集合写真
写真2 現場確認の状況(500m調査坑道;試験坑道8)
写真3 会合の様子