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掘削土(ズリ)置場周辺の地下水の水質調査結果【公定分析】

地下施設の建設に伴い発生する掘削土(ズリ)には、ほう素以外に土壌汚染対策法に定める溶出量基準値を超えるひ素やセレンなどの有害物質が含まれています(第2溶出量基準値以下)。このため掘削土(ズリ)については、遮水工型の構造を有する掘削土(ズリ)置場へ搬入し、管理しています。

幌延深地層研究センターでは、掘削土(ズリ)置場からの浸出水が地下に浸透していないことを確認するため、下図に示す4ケ所(A1~A4)に観測井を設置して地下水の水質調査を行っています。
なお、掘削土(ズリ)搬入前における地下水の水質調査では、ほう素、アンモニア性窒素及び塩化物イオンが比較的高濃度で検出されています。これは、地下施設建設用地周辺地域の地下水は、地層が堆積するときに地層中に取り込まれた海水が、その後地下に浸み込んだ雨水と混ざったり、岩石(地層)と反応して形成されたもので、ほう素、アンモニア性窒素、塩化物イオンが多く含まれているのが特徴です。このため、これらは自然由来のものと考えられます。

【水質調査位置図】


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