第12章 国際協力

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 「ふげん」における研修コースとコース別の受入れ実績を表12.6.2に示す。研修として、受入れ時に3週間程度の集合研修を行い、その後、コース別に各職場に配属してOJTを行ってきた。また、「もんじゅ」の見学、軽水炉、運転訓練センターなどのサイト見学なども実施し、日本の原子力開発の実情についての見聞を深められるように配慮してきた。
(2)「ふげん」技術者の派遣
 「ふげん」への研究者の受入れと並行して、原子力研究交流制度に基づく先方からの要請に従い、近隣アジアの原子力研究機関に「ふげん」の技術者を派遣する協力も実施してきた。平成4(1992)年に、韓国へ2名の除染技術に関する技術者を、また、平成5(1993)年と6(1994)年に、韓国と中国にそれぞれ2名の計算機利用に関する技術者を派遣して講義を行った。
 平成9(1997)年度以降は、おおむね年間2回、定期的に中国に技術者を派遣し、6年間に15回の派遣団、延べ37名の技術者が、中国の種々の研究機関で「ふげん」の自主開発経験、運転経験に基づく様々



写真12.6.2 中国での「ふげん」技術者の講演

 
なテーマで講義を行った。これまでの講義テーマを表12.6.3に示す。
 さらに、平成13(2001)年に、インドネシア原子力庁(BATAN)に、1名の「ふげん」における廃棄物管理に関する技術者を派遣した。
 技術者の派遣実績は、表12.6.4に示すとおり、平成15(2003)年3月末までに3カ国へ延べ44名である。



写真12.6.3 「ふげん」受入れ時の集合研修

表12.6.3 中国での研修テーマ



表12.6.4 年度受入れ・派遣実績



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