第7章 プルトニウム利用技術の確立及び実証

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図7.5.3 プルトニウム転換技術開発施設における年度別混合転換MOX量


図7.5.4 プルトニウム転換技術開発施設の工程フロー

器内の丸盆状の脱硝皿に供給し、マイクロ波加熱器を発振し、カルメラ状の脱硝体を得る。1回の脱硝操作で、約2kgPu+Uが脱硝される。脱硝体は、破砕したあと、焙焼還元炉内で焙焼し、二酸化物を得る。二酸化物は、粉砕して粒度を調整し、ロット混合ののち、粉末缶に充てんする。
 粉末缶は、貯蔵容器に収納して一時保管したあと、燃料製造工程へ払い出す。
 各工程で発生する廃気は、酸吸収塔、洗浄塔等で洗浄し、高性能フィルタでろ過されたあと、再処理

施設の主排気筒より放出される。
 廃液は、蒸発濃縮、凝集沈殿等の処理を経て、分離精製工場に払い出し、固体廃棄物は、再処理施設の低放射性固体廃棄物貯蔵庫において保管している。
(5)混合転換技術開発の成果
 2kgMOX設備及び転換施設における混合転換技術開発の成果は、次のとおりである。
動燃が、独自に開発したMH法により2kgMOX設備においては約1.5トン、転換施設においては平成



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