第7章 プルトニウム利用技術の確立及び実証

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 また、燃料取替計画作成に使用しているPOLESTAR差分法及び近代ノードによる計算誤差は、約6%以内であり、POLESTARの解析精度がATROPOSと比較して向上していることを確認した。
(2)領域出力分布評価
 「ふげん」においては、90度回転対称の炉心構成を原則としており、炉心を第1領域から第4領域までの4つの領域に分けて考え、領域出力及びループ出力を領域出力検出装置(RPM)により監視している(RPMの指示値は各領域に存在しているLPMの指示値の平

均値となるように回路上で処理されている)(図7.3.18参照)。
 RPM指示値は、LPM素子の中性子照射による感度劣化の影響によって低下するため、各領域の熱出力を基準として、1週間に1回の頻度でRPM校正を行っている。
 RPM校正により得られた領域出力及びループ出力の実績値と計算値との比較を図7.3.23(ATROPOSとの比較)、図7.3.24(POLESTAR差分法との比較)、図7.3.25(POLESTAR近代ノード法との比較)に




図7.3.23 領域出力のATROPOS計算値との差



図7.3.24 領域出力のPOLESTAR(差分法)計算値との差


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