第6章 「ふげん」の運転実績

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ニア燃焼特性を確認するためのタイプである。
 照射体数は、タイプが2体とタイプが4体の計6体であり、平成2(1990)年度計画停止時、平成2年5月に6体を装荷した。目標燃焼度は、タイプが約40,000MWd/t、タイプが約30,000MWd/tであり、タイプは、第12回定期検査時、平成6(1994)年1月及び平成8(1996)年度計画停止時、平成9(1997)年1月に、それぞれ1体ずつ取り出した。また、タイプの4体は、平成7(1995)年度計画停止時、平成7年11月に取り出した。
 なお、その間の定期検査時に、タイプの2体、タイプの2体を取り出して外観・寸法検査を行い、燃料の健全性を確認した。
 タイプ燃料の1体は、平成13(2001)年6月に原研に輸送し、現在、照射後試験を行っているところである。
 以上の照射用燃料集合体の概略構造を図6.1.45に示す。また、これらの燃料の照射試験工程を表6.1.16に示す。
(3)燃料管理実績
燃料受入実績
 新燃料の輸送は、平成15(2003)年3月末までに計79回行われ、MOX燃料(各種照射用燃料を含む)772体、UO2燃料(特殊燃料を含む)687体の計1,459体を受け入れた。これらの取り扱い実績を表6.1.17
に示す。
 MOX燃料は、東海事業所プルトニウム燃料製造施設からBU型輸送容器に2体ずつ収納され、最大12基、24体がトラック4台に積載され、また、UO2燃料は、原子燃料工業(株)東海製造所(初装荷燃料及び初期の取替燃料は武山研究所)からA型輸送容器に2体ずつ収納され、最大15基、30体がトラック4台に積載され運ばれた。これまでの新燃料受入実績を表6.1.18に示す。
 新燃料の搬入開梱は、その取扱手順書を作成して、それに基づき実施しているが、MOX燃料とUO2燃料は、図6.1.46に示すように輸送容器が異なるため、それぞれの手順を定め実施してきた。
 なお、MOX燃料の場合、輸送容器を開梱する前にα線を測定することにより、燃料要素の破損のないことを確認してきた。
新燃料検査実績
 「ふげん」においては、搬入した新燃料について製造者側のハンドリング及び輸送によって健全性が損なわれていないことを確認するため、表6.1.19の項目について検査を実施してきた。
 MOX燃料の検査は、燃料検査作業時の被ばくを考慮して、自動計測装置により寸法検査を行ってきたが、その実績(1日の作業で0.1mSv以下)から、UO2燃料と同様、昭和64(1989)年8月から手動計

表6.1.17 燃料取扱実績


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