第6章 「ふげん」の運転実績

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臨界を維持できるため、燃料装荷前の10B濃度調整を行っていない。燃料装荷に伴う逆増倍率曲線の例(第16サイクル)を図6.1.43に示す。同図に示すように、燃料装荷中にSUMの指示値をプロットすることにより、原子炉が未臨界であることを確認している。
炉心関連の作業・検査時
 原子炉停止中に保修課が行う炉心関連の作業は、制御棒駆動機構の交換である。制御棒駆動機構の交換にあたっては、当該制御棒を引き抜くため、停止
余裕が、確保されていることが作業前条件となっている。このため、技術課において停止余裕の評価を行っている。
 また、原子炉停止中に保修課が行う炉心関連の検査は、制御棒の作動検査及び安全保護系のスクラム検査である。これらの検査は、炉心から検査対象制御棒を引き抜いた状態で検査を行うため、技術課が検査対象制御棒を引き抜いた状態においても、計算により原子炉が臨界未満であることを、確認している。


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