第6章 「ふげん」の運転実績

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期点検の実施状況、設備の改造・取替実績、事故・故障等の反映、保守管理体制、保修課員の教育・訓練が適切であること確認した。
 最新の技術的知見の反映については、国内外の原子力発電所の運転経験から得られた教訓を基に、より一層の安全性向上のため、必要に応じて設備改善等の対策を講じている。主な設備改善を以下に示す。
TMI事故の教訓から運転監視性向上のため、事故時監視設備の測定レンジの拡大を実施
ブラウンズフェリー発電所の火災事故の教訓から非難燃ケーブルへの延焼防止剤の塗布
敦賀発電所の放射性液体廃棄物の漏えい事故による法律改正に伴う堰等の設置
 また、安全設計審査指針やその他指針の改定や制定の都度、要求機能に適合していることを確認している。これまでに、指針類の改定や制定に伴って行った設備改善としては、中央制御室換気系への非常用換気ユニットからの外気取り入れ運転機能の追加、漏えい重水回収ピットから劣化重水タンクへの移送ポンプの多重化等がある。
参考文献
1)新型転換炉ふげん発電所:“新型転換炉ふげん発電所の保守管理”、動燃技報、No.60、(1986)
2)新型転換炉ふげん発電所:“「ふげん」の運転経験と技術成果”、動燃技報、No.69、(1988)
3)動力炉・核燃料開発事業団:“「ふげん」の開発実績と「実証炉」の設計”、(1979)
4)新型転換炉ふげん発電所:“新型転換炉ふげん発電所の保守管理システムの開発と実績”、動燃技報、 No.74、(1990)


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