第5章 「ふげん」の建設

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図5.5.3 負荷遮断試験 (100%出力)

ップ時の過渡応答性の確認試験を実施し、予測解析や設計値を満足していることを確認した。
 試験の実施にあたっては、予測解析を十分に行い、試験後、直ちに予測解析と試験データを迅速に評価できるようにデータ処理装置を設置し、予測解析精度の向上を図った。これは、試験を円滑に実施するうえで、非常に有効であった。負荷遮断試験時の予測解析と試験データの比較を図5.5.3に示す。その後、昭和54(1979)年3月13日から実施した100時間連続負荷試験により、プラントは安定に連続運転できることを確認した。同月20日には、国の総合負荷検査に合格。すべての使用前検査に合格し、本格運転に入った。

  参考文献
1)_宮脇良夫:“「ふげん」の臨界試験”、日本原子力学会誌、Vol.20 No.7(1978)、p.493 、(1978)
2)_山保太郎:“新型転換炉原型炉「ふげん」の起動試験”、火力原子力発電、1980 Vol.31、p.9、(1980)
3)_安藤秀樹、川原敏夫:“新型転換炉原型炉「ふげん」の起動試験(その1)”、動力炉技報、No.41、p.50 、(1982)
4)_安藤秀樹、川原敏夫:“新型転換炉原型炉「ふげん」の起動試験(その2)”、動力炉技報、No.43、p.73 、(1982)



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