主要機器の国産化

  
当時商業炉では輸入に頼っていた再循環ポンプや逃し安全弁、主蒸気隔離弁など原子炉周りの重要な機器について、国産化に踏み切ったのも自主開発理念の表れでした。これらの試験や開発は、わが国の研究者や技術者の技量向上と自信につながるとともに、関連機器メーカーの育成を促すこととなりました。また、実規模で試験する技術・手法等はその後も発展をとげ、国内の同様の大規模試験へも反映されるなどわが国の原子力開発の技術水準向上、産業基盤の底上げと強化に貢献しました。

再循環ポンプ
燃料からの熱をより効果的に冷却材に伝えるために、冷却材を強制循環させるためのポンプです。






下部ヘッダー逆止弁 
下部ヘッダ(炉心に冷却材を送るための装置)と再循環ポンプをつなぐ配管に設置し、水の逆流を防ぐための弁です。



主蒸気隔離弁
主蒸気管の格納容器貫通部前後に、それぞれ主蒸気隔離弁を設け、原子炉冷却材が過剰に放出されないようにするためのものです。