独立行政法人日本原子力研究開発機構

平成27年3月6日
独立行政法人日本原子力研究開発機構

粒子状の複雑な混合物中のウラン・プルトニウム量を非破壊で測定できる基礎技術の開発に成功(お知らせ)
―実証試験を欧州委員会共同研究センター(EC-JRC)と共同で実施―

【共同研究のポイント】

独立行政法人日本原子力研究開発機構(理事長 松浦祥次郎、以下「原子力機構」という。)と欧州委員会共同研究センター(EC-JRC)は、共同で粒子の複雑な混合物中のウラン・プルトニウム量を非破壊で高精度に測定する基礎技術の開発に成功し、3月4-5日に開催されたワークショップ(於JRC-IRMM(標準物質・計測研究所;ベルギー)にて、欧州委員会エネルギー部(DG-ENER(EC))、国際原子力機関(IAEA)や米国エネルギー省などから専門家を招き、模擬試料を用いた原理実証試験(以後、「実証試験」)を実施しました。

この実証試験は、非破壊で粒子状の複雑な混合物中のウラン・プルトニウムを同位体別に定量することを可能とする、「中性子共鳴濃度分析法」の基礎的な実証を行ったものです。 この中性子共鳴濃度分析法は、パルス中性子ビームによる中性子共鳴透過分析法(同位体分析)をベースに、それに影響を与える混合物の即発ガンマ線非破壊分析(特定核種分析)を同時に行うもので、原子力機構(核不拡散・核セキュリティ総合支援センター及び原子力基礎工学研究センター)とEC-JRC-IRMMが平成24年度から3年間に渡り、IRMMの実験施設を用いて基礎的な実証研究を進めてきたものです。

実証試験は、開発の成果等を説明しつつ実証試験をその中に入れ込む形での、ワークショップ形式にて行いました。実証試験・ワークショップの概要は添付の通りです。

参考部門・拠点: 核不拡散・核セキュリティ総合支援センター

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