独立行政法人日本原子力研究開発機構
平成22年10月14日
独立行政法人日本原子力研究開発機構

米国次世代原子力プラント計画(NGNP計画)からの高温工学試験研究炉(HTTR)を利用した委託研究の受託について(お知らせ)

【発表のポイント】

独立行政法人日本原子力研究開発機構(理事長 鈴木篤之。以下、「原子力機構」という。)は、平成22年10月14日に米国の次世代原子力プラント計画(NGNP計画)注1)から初めて高温工学試験研究炉(HTTR)注2)を利用した委託研究を受託しました。

米国は、電力と水素を併産する次世代原子力プラント(高温ガス炉注3))を建設・運転するNGNP計画を推進していますが、我が国の高温ガス炉技術の粋を集めたHTTRに注目し、これを利用した試験に関する委託研究を原子力機構へ要請しました。

今回、委託研究の一つとして、本年3月に終了しました50日間高温連続運転におけるトリチウム注4)挙動評価に係る委託研究を米国ゼネラルアトミックス(GA)社経由で受託しました。本委託研究では、HTTRのトリチウム濃度データからトリチウム挙動を評価し、得られた知見をNGNP計画へ提供する予定です。

我が国の高温ガス炉に関する先端技術のNGNP計画への導入に向けた道筋をつけるとともに、我が国の技術の国際標準化を図るための最初の委託研究です。原子力機構は、我が国の先端技術に基づく高温ガス炉の実用化に向けて、米国のNGNP計画との協力を進めてまいります。

以上


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