国立研究開発法人日本原子力研究開発機構：JAEAメールマガジン　No.373

■■■　　JAEAメールマガジン　　■■■

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2015.05.22／No.373━━━

＊今週のPick Up＊

〔トピックス〕・・・「高速増殖原型炉もんじゅの安全確保の考え方」の国際レビュー会合を開

催しました

Project JAEA「新しい放射性廃液処理技術　～エマルションフロー法での

ウラン除去～」を掲載しました

＝　お知らせ　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

5月13日（水）　「高速増殖原型炉もんじゅの安全確保の考え方」の国際レビュー会合
を開催しました。

もんじゅ運営計画・研究開発センター（旧ＦＢＲ安全技術センター）は、東京電力福島第一
原子力発電所事故及びその教訓を反映した原子力規制委員会の新規制基準を踏まえ、独
自に国内の高速増殖炉に精通した専門家による「もんじゅ安全対策ピアレビュー委員会」を
設置し、「高速増殖炉もんじゅに関する安全確保の考え方」として報告書を取りまとめ、平成２
６年７月３１日に原子力規制委員会に提出しました。

その後、平成２６年１２月、本報告書について、ＥＵ、米国、仏国、ロシア、中国、韓国の９
名の海外専門家による第三者レビューを依頼し、報告書に記載した安全確保の考え方は概
ね妥当であるとの回答を得ました。また、以下の見解が示されました。

〇重大事故の想定については、ナトリウム冷却高速炉の安全上の特徴を踏まえ、包括的
かつ系統的に事象を摘出することが重要

○対策の基本的な考え方がナトリウム冷却高速炉の国際的アプローチに合致しているこ
とが重要

5月13日、文部科学省と共同で国際レビュー会合を東京にて開催し、海外専門家と日本
国内の専門家による緻密な議論を通じて、本報告書の内容が国際的な共通認識と合致して
いることをあらためて確認しました。また、第三者レビューで出された見解等を踏まえ、重大
事故の想定および対策の基本的な考え方の妥当性について議論を交わしました。

その結果、自然循環による冷却能力がきわめて高いナトリウム冷却高速炉「もんじゅ」では、
多重の冷却材流路を確保でき、全電源喪失のような設計基準を超える事故時においても炉
心が溶融する可能性はきわめて低いこと、仮に原子炉の停止に失敗して燃料溶融が発生し
た場合でもその影響は原子炉容器内にとどまり、放射性物質の格納機能は確保されること
などが国際的なコンセンサスとして得られ、報告書に記載した安全確保の考え方は国際的に
も妥当なものであることを確認しました。

今後、今回の会合の結果を報告書にまとめて８月末頃に公開する予定です。

もんじゅ運営計画・研究開発センター http://www.jaea.go.jp/04/turuga/monju_site/

【トピックス】

Project JAEA「新しい放射性廃液処理技術　～エマルションフロー法でのウラン除去～」
を掲載しました

使用済燃料の再処理に伴って発生するウランを含む放射性廃液の画期的な除去技術を
紹介しています。是非ご視聴ください。

http://www.jaea.go.jp/atomic_portal/jaea_channel/

平成27年度夏期休暇実習生募集中

148件のテーマ（技術系23件、研究系124件及び事務系1件）にて夏期限定のインターン
を募集中です。積極的な応募をお待ちしています。

http://www.jaea.go.jp/saiyou/internship/internship40.html

「Topics福島」（第66号）を発行しました

４月２０日、廃炉国際共同研究センターの開所式を行いました。当センターは、東京電力福
島第一原子力発電所の廃炉に向けた研究拠点となり、安全な廃止措置等を推進するため
の先端的技術研究開発と人材育成を行います。

http://fukushima.jaea.go.jp/magazine/pdf/topics-fukushima066.pdf