様式−1
公 開 番 号 |
2016-04 |
関連公開番号 |
|
件 名 |
焙焼還元炉入口側ベローズ(伸縮継手)での汚染確認 |
||
公 開 日 |
2016年 7月11日(平成28年) |
||
不適合の発生日 |
2013年 7月
1日(平成25年) |
||
発 生 拠 点 名 |
核燃料サイクル工学研究所 |
||
発生施設・設備名等 |
再処理施設 プルトニウム転換技術開発施設 |
||
不適合の内容 |
平成25年7月1日(月)10時35分頃、プルトニウム転換技術開発施設 主工程室において、作業前点検中に焙焼還元炉と炉入口グローブボックスを接続しているベローズ下部表面に変色が認められたため、汚染確認を実施したところ、プルトニウムによるα線核種の汚染(約13Bq)が検出されました。(図-1 焙焼還元炉の配置図と概要図) なお、本事象における環境・人体への影響はありませんでした。 |
||
原因の調査・特定 |
汚染の原因は、変色し汚染した箇所の外表面観察、ベローズ内に溜まっていた液の分析及び設備の使用状況について調査した結果、以下に示すとおり運転を繰り返しているうちに腐食環境が整い、ベローズ母材(SUS304)の腐食が進行し孔が開いたものと推定しました。 @ ベローズ内の液を回収し分析したところ、酸及び塩素が検出された。 A 酸及び塩素が検出された要因は、ベローズが接続されている焙焼還元炉の冷却ジャケット(水冷)により部分的に低温状態となり、ベローズ内に凝縮水が発生して湿潤状態になったこと、そこにグローボックス内からの飛散粉末(酸及び塩素が含まれる)が混入したことと推定した。 |
||
是正処置の必要性の評価 (システムへの影響) |
設備とグローブボックスを接続しているベローズ(SUS304)の腐食による汚染防止を図るため、設備を健全な状態に復旧する是正処置が必要と判断しました。 |
||
是正処置(計画)の内容 |
是正処置については、以下の内容で実施しました。 (1) ベローズの交換 焙焼還元炉のベローズ(入口側及び出口側)については、既設ベローズを撤去し、新規製作した同型のベローズに交換する。新規製作するベローズの材料については、既設と同等以上のものを使用する。 (2) 腐食環境の改善 腐食条件の一つである湿潤状態の改善を図るため、焙焼還元炉を停止した後ベローズ内を乾燥状態に維持するよう以下の対策を実施することとし、関連する課内規則改訂後教育を実施する。 @脱湿された計装用空気をベローズ内に供給する。 A焙焼還元炉の冷却ジャケットの冷却を停止する。 |
||
備 考 |
|