公 開 番 号

2011-06

関連公開番号

 

件     名

分離精製工場における作業員の負傷

公  開  日

20120601日(平成24年)

不適合の発生日

20110823日(平成23年)

発 生 拠 点 名

核燃料サイクル工学研究所 

発生施設・設備名等

再処理技術開発センター 分離精製工場 階段室

不適合の内容

平成23823()、分離精製工場内階段室にて、約26s(132)の洗濯物(作業衣)を手持ちで運搬していたところ、2階から1階へ降りる途中で足を踏み外し転倒しました。(図−1)

作業員は、右頬上付近の切傷、左足膝下の裂傷、右手中指を脱臼しました。

なお、本事象による作業員の汚染及び被ばくが無いことを確認しました。

原因の調査・特定

 転倒の原因を調査した結果、以下のことが分りました。

(1) 足元が洗濯物の袋に隠れ、足元の十分な確認ができなかっ た。

(2) 階段を数回往復しなければならない、一人での手持ち運搬 作業であった。

(3) 作業員に重量物運搬に係る知識が不足していた。

是正処置の必要性の評価

(システムへの影響)

 作業員の転倒防止のため是正処置を行うこととしました。

是正処置(計画)の内容

 

是正処置として、以下のことを実施しました。

 

(1) 作業手順書の改定

@ 階段で手持ち運搬する際の方法を、具体的(足元が確認できない持ち方の禁止、一人1袋に数量を限定)に定める。

A 運搬物の数量や重量の情況により、作業員の増員が必要な場合は、他の作業を一時中断して応援する体制を定める。

(2) 作業員への教育

作業員に対し、改定した手順書の教育及び周知徹底を図るとともに、基本動作の教育及び訓練を実施しました。(図−3)

 

備   考