公 開 番 号 2010-02
 件     名 冷水設備冷凍機の片系停止
 公  開  日 2010.03.25(平成22年)
 不適合の発生日 2009.06.25(平成21年)
 発 生 拠 点 名 核燃料サイクル工学研究所 再処理技術開発開発センター
 発生施設・設備名等
 ガラス固化技術開発施設 冷水設備
 
 不 適 合 内 容 平成21年6月25日(木) 21時17分頃、ガラス固化技術開発施設(ガラス溶融炉停止中)において、安全上重要な施設である固化セル換気系のインセルクーラ(固化セル内温度を制御する冷却機器)等に冷水を供給する冷水設備2系統(A系統,B系統通常50%にて運転中)のうち、A系統の冷水の温度が上昇し、温度上限警報(警報設定値:12℃)が発報しました。
 現場を確認したところ、A系統の冷凍機が停止状態、冷水を供給するポンプは運転状態でした。なお、B系統の冷凍機及びポンプは、正常な運転状態でした。 (図−1)
 A系統の冷凍機が停止したことから、B系統からA系統へ冷水を供給できるようにバイパス弁を開にする運転切替を実施しました。(図−2)
 A系統の冷凍機停止に伴う固化セルの温度及び負圧等は、通常の変動範囲内であり、従業員及び環境への影響もありませんでした。 
 原 因 の 特 定  直接的な原因は、冷凍機制御盤にある温度指示調節計内の電源回路の基板がショートしたため、冷凍機が停止したことが判りました。
 電源回路の基板がショートした原因は、基板の使用期間が機器の寿命を超えていたため、経年劣化により絶縁不良を起こしたものでした。  
 是正処置の必要性
  の評価


 
 是 正 処 置
 (再発防止対策)
 再発防止対策として以下のことを実施しました。

 温度指示調節計の使用期間の管理及び定期的な点検について、作業手順書に以下の事項を定め、実施することとしました。

  @ 使用開始から、異常の有無に係らず機器の寿命を超えない範囲(約10年
    を目途)で指示調節計を交換する。
   A 交換の目安を明確にするために、調節計本体に交換実施日及び次回交換
    予定日を明示する。
  B 温度指示調節計を年1回点検を実施し、異常の有無を確認する。
 
 備    考

 

    

[
戻る]  [Top]