公 開 番 号 2010-01
 件     名 海中放出管からの漏えいの可能性
 公  開  日 2010.03.25(平成22年)
 不適合の発生日 2009.04.06(平成21年)
 発 生 拠 点 名 核燃料サイクル工学研究所 再処理技術開発センター
 発生施設・設備名等 
再処理施設 海中放出管
 
 不 適 合 内 容 平成21年4月6日(月) 海中放出管の施設定期自主検査において、海中放出管の漏えい試験として工業用水を用いた加圧試験を実施したところ、試験圧力(0.44MPa)に達しなかったことから、海中放出管に漏えい箇所が存在する可能性があると判断しました。  (図―1)
 前回の漏えい試験(平成19年8月28日)以降の海洋放出に係る放射性核種の最大濃度は、再処理保安規定に定める管理目標値に対し、十分に下回っており、また、環境モニタリング結果においても異常はなく、環境への影響は認められませんでした。  
 原 因 の 調 査 ○直接的な原因
 漏えい箇所を確認するため、海中に音響を発信して行う海底面の調査、放出管内に圧空を供給した調査、放出管先端部の埋設フランジ部の調査、放出管内に着色水を供給した調査を行ったところ、放出口から陸側に約760mの位置に漏えい箇所を8月8日に確認しました。 (図−2)
 さらに、漏えい箇所の海底土を掘削し、放出管を露出させ外観観察(8月21日〜9月14日)を行いました。その結果、長さ約200mm、幅約1mmの亀裂状の傷を確認しました。傷の周辺では、配管表面のポリエチレン被覆の剥がれとへこみが認められました。また、傷周辺の配管には若干の曲がりがあり、施工時の記録と比べ埋設深さが浅いことが確認されました。(図−3)
 損傷箇所の漏れ止め措置は、一般的に配管の漏えい箇所の補修に用いられている袋クランプを9月16日に装着しました。その後、施設定期自主検査と同様に、放出管の全長にわたって工業用水で加圧する方法で漏えい試験を10月5日に行い、損傷箇所を覆って装着した袋クランプからの漏えいはありませんでした。また、試験の圧力も降下しなかったことから、他からの漏えいがないことを確認しました。(図−3)
 ○主要な原因
 今後、放出管の漏えい部を切断・回収して原因の調査を行う予定です。
 是正処置の必要性
  の評価


 
 是 正 処 置
 (再発防止対策)

 検討中

 備    考 

    

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