━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2010.7.30 ━━━━━━━━

■■■□□□ JAEAメールマガジン
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++---- No.137 目次 ----++

現場から ____ 日本原燃(株)への技術協力トピックス(核燃料サイクル技術開発部門)

広報紙から ___ 「地層研ニュース」が発行100号を迎えました。

プレス発表、お知らせ、採用情報、調達情報

あとがき

━ 現場から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日本原燃(株)への技術協力トピックス

「本日午後レンガ回収成功。欠損部ほぼ一体のまま回収。」の冒頭報告に歓声と拍手が上がり、その熱気の中で6月17日夕方の打ち合わせが始まりました。これは、六ヶ所再処理工場(RRP)ガラス溶融炉の課題解決を支援するための、原子力機構内関係者による情報連絡会での一コマです。

原子力機構は、日本原燃(株)が青森県六ケ所村で進めているウラン濃縮、再処理、MOX燃料加工、廃棄物処理処分および廃止措置などの核燃料サイクル事業に対し、技術情報の提供、熟練技術者の派遣、技術者の受入研修、各種委託試験などにより技術協力を実施してきています。

冒頭の話題は、RRPの高レベル放射性廃液を処理するガラス溶融炉の天井レンガの一部が欠損していることが分かり(一昨年暮れ)、溶融ガラスからこの欠損レンガ片を回収する作業(今春開始)に関するエピソードです。この作業は世界初の試みであった上、目視できない状況で、かつ遠隔操作で実施しなければならなかったことから、原子力機構からも遠隔操作のエキスパートを六ヶ所に派遣するといった支援を行いました。もちろん、このレンガを回収しただけでガラス溶融炉の課題が解決される訳ではありません。溶融炉運転方法の改善こそが本題であり、このため日本原燃(株)は、原子力機構の核燃料サイクル工学研究所(東海)にある、RRPガラス溶融炉とほぼ同寸のモックアップ溶融炉を用いた模擬試験に、昨年11月から取り組んできました。原子力機構は当該試験の計画立案から参画するとともに、試験評価解析を行うワーキンググループにも参画してきました。またRRP実廃液中の不溶解残渣を原子力機構のホットラボで分析し、その解析評価を行うことにより、試験に使用する模擬物の調製にも助言を行ってきました。その結果、模擬試験もほぼ期待どおりの成果を収めました。これらの結果をもとに、日本原燃(株)は、ガラス溶融炉運転方法の改善検討結果を国に報告し(7月15日)、現在、RRPでの試験に向けて準備を進めています。

原子力機構は我が国の核燃料サイクルの確立を目指し、今後とも日本原燃(株)への技術協力を実施してまいります。

(核燃料サイクル技術開発部門 技術協力グループ 岡田 尚)

━ 広報紙から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

*当機構が社外向けに発行している広報紙などからトピックスを紹介します。

━ プレス発表 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━ お知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━ 採用情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

*上記の詳細は http://www.jaea.go.jp/saiyou/index.html をご覧下さい。

━ 調達情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━ あとがき ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

空をつんざくような音と稲妻をもつ雷。語源は「神鳴り」で、昔の日本では天の神が鳴らす激しい音という意味で使われました。稲の成長には、夏の十分な暑さと降水量が欠かせません。雷は、その雨をもたらしてくれるだけに、私たちの祖先は「神鳴り」あるいは「稲妻」と呼んで、天の恵みを期待したのかもしれません。

その雷の発生のしくみは、こうです。まず空気中の水蒸気が、上昇気流にのっておしあげられます。気温の低下でそれは、水滴に変わります。さらに水滴が上昇を続けると、しばらくは過冷却の状態で水のままにとどまります。

しかし上空にあるマイナス20度のゾーンに突入すると、それは突然、氷の結晶に変わります。その際、マイナスの電子とプラスのイオンを含む結晶とに分離します。それらを含んだ雲が、雷雲。なお夏に雷が多いのは、地面が熱くなって上昇気流が発生しやすいことに、その理由があります。

そのしくみがわかっても、雷の威力やこわさに変わりはありません。これからの季節、野外での作業やレジャーではくれぐれもご注意を。(佐)

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【配信希望、アドレス変更、配信停止】http://www.jaea.go.jp/14/14_0.html

【ご感想やご要望】http://www.jaea.go.jp/13/13_1form.shtml

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【発行】独立行政法人 日本原子力研究開発機構 広報部  佐田務、上野信行  ○

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