平成22年7月22日
独立行政法人
日本原子力研究開発機構
理事長 岡ア 俊雄

高速増殖原型炉もんじゅ 炉心確認試験終了にあたって

高速増殖原型炉もんじゅは、5月6日に14年5ヶ月振りの性能試験を再開し、計画された第1段階の全ての試験を終えて、本日、7月22日、78日間の「炉心確認試験」を無事、終了しました。

この間、多大のご支援を頂きました国、福井県、敦賀市を始めとする地域の皆さま、国内外の関係機関の皆さまに深く感謝申し上げます。

同試験では、長期停止により蓄積したアメリシウムを含む燃料を用いた炉心の臨界性に関するデータや、炉心の温度変化に対する特性等の貴重な試験データを取得することができました。

これらの試験データは、現在、分析・評価を行っており、今後、取りまとめ次第、報告会や学会等の場で広く皆さまに報告してまいります。また、その結果は、「もんじゅ」の設計検証、実用化のための炉心設計、燃料設計等に反映してまいります。

さらに、今後、性能試験の第2段階である「40%出力プラント確認試験」に向けて、所要の燃料交換、長期停止設備である水・蒸気系設備の健全性確認等、万全の準備を進めるとともに、炉心確認試験を通して得られた貴重な経験を、今後のプラント運用に適切に反映してまいります。

原子力機構は、引き続き、「もんじゅ」の安全確保を最優先に、より一層透明性を高めた業務運営に取り組んでまいります。また、国内関係機関は元より海外の研究機関とも協力して「もんじゅ」を国際協力の場として活用し、高速増殖炉の実用化を目指し世界を先導する研究開発を着実に進めてまいります。

皆さまの一層のご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

以上


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