原子力機構メールマガジンを御愛読頂きありがとうございます。
辺りも新緑で覆われ、体を動かしたい季節になってきました。いよいよゴールデンウィークに突入です。今年は、高速料金の引き下げもあって、ETCを利用した車での遠出の計画をしている方も多いかと思います。
渋滞の苦手な私は、敢えて車での遠出はせず、購入したばかりの自転車を大活用し、子供と一緒に地元茨城の展示館や美術館などをゆっくり見学する予定です。運動不足の体と知的好奇心を刺激してまいります。
原子力機構の展示館や科学館等でも、ゴールデンウィークの期間中、体験教室や工作教室等の様々なイベントを開催しております。皆様も、ご家族、お友達をお誘いの上、是非お立ち寄りください。きっと知的好奇心が刺激されるに違いありません。
(詳しい情報は原子力機構ホームページ http://www.jaea.go.jp/02/info/2009kagaku/index.htmlをご覧ください)
広報部広報課 山口美佳
さて、今回の「研究開発現場から」は、東濃地科学センターです。
今回は、岐阜県の土岐市と瑞浪市を拠点として地層の研究を行っている東濃地科学センターをご紹介いたします。
わが国では、原子力発電所で使い終えた燃料を再処理し、燃え残ったウランや新しくできたプルトニウムを取り出す過程で発生する高レベル放射性廃棄物を300mより深い地層中に埋設する地層処分を行う計画です。
原子力機構は、その高レベル放射性廃棄物を地層に安全に処分するための研究や技術の開発を行っており、その研究のうち、東濃地科学センターでは、花崗岩を対象として地下がどのようになっているか、地下でどのような現象が起こっているのかを研究する『地層科学研究』を行っています。
瑞浪市内にある瑞浪超深地層研究所では、地下に2本の立坑(主立坑と換気立坑)やそれをつなぐ水平坑道などの研究坑道を掘削しながら研究を進めており、現在、主立坑は約310m、換気立坑は約340mまで掘削が進んでいます。これまでの研究を通じて、花崗岩の中の「水みち」の分布や断層が水をさえぎる性質を有することなどが明らかになりつつあります。
また、土岐市内にある東濃地科学センターにおいては、地震・断層・火山・隆起侵食などの長期の地層の変化に関する研究やペレトロンと呼ばれる加速器を使った年代測定技術の開発を行っています。
瑞浪超深地層研究所では、毎月原則第4日曜日に、実際に地下の研究坑道などをご覧いただきながら研究を紹介する見学会を開催しております。
伝統ある美濃焼の産地としても知られるこの地域で、陶器の歴史に触れながら、瑞浪超深地層研究所で神秘的な地下の世界をご体験ください。
見学会のご案内、当センターの状況や施設の概要などにつきましては、下記のアドレスでご覧頂くことができますので、是非ご覧になってください。
東濃地科学センターホームページ http://www.jaea.go.jp/04/tono/index.htm
■申し込みいただいた皆様に独立行政法人日本原子力研究開発機構の情報を配信しております。
■アドレス変更・配信停止については、以下のホームページをご覧ください。
http://www.jaea.go.jp/14/14_0.html
【編集・発行】独立行政法人日本原子力研究開発機構 広報部広報課
http://www.jaea.go.jp/
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