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「もんじゅ」の運転再開に向けた原子力機構の取り組み
− 基本的な考え方 −

平成21年4月24日
日本原子力研究開発機構

原子力機構は、平成21年4月22日に開催されました国の「もんじゅ安全性確認検討会」において、「もんじゅ」における行動計画の実施状況等について報告を行い、委員の方々から貴重なご意見を頂きました。「もんじゅ」の運転再開に向けた原子力機構の取組みについて、基本的な考え方を述べさせて頂きます。

「もんじゅ」は、安全性を向上させるための改造工事を終え、一日も早い運転再開を目指し、平成19年8月より最終段階であるプラント確認試験を実施しております。その一方で、昨年3月にナトリウム漏えい検出器の不具合、昨年9月には屋外排気ダクトの腐食孔が確認される等のトラブルを経験しました。これらの経験を踏まえて、取り組むべき課題を明らかにし、経営の関与、品質保証強化、安全文化・コンプライアンスの意識・職場風土の改善の観点から、広範な課題に対する行動計画を策定して、昨年7月より改善活動に取り組んできました。また、今年2月には、大幅な組織見直しを行い、その新しい体制で改善活動を強力に推し進めております。

また、トラブルの発生原因をより深く分析し、かつ背後にある組織的要因を徹底的に分析する根本原因分析を行い、そこから出された教訓と提言を改善活動に反映し、既に取り組んでいるところであります。

改善活動については、一つひとつ達成を積み重ねており、着実に前進していると考えています。引き続き原子力機構の総力をあげて改善を実行し、運転再開に結び付けていく所存です。

さらに、今後の性能試験の開始(運転再開)に至る工程について、長期停止機器・設備の点検や耐震安全性の取り組み等の進捗状況も踏まえ、地元の方々や関係省庁と十分に協議し、明確な目標を定め、もんじゅの研究開発に課せられた使命感をもって日々の業務に取り組んでまいります。

原子力機構は、今後とも、安全確保を大前提として、経営と現場が一体となり、機構の総力を結集し、運転再開に向け取り組んでまいります。

以上


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