平成20年5月30日
独立行政法人日本原子力研究開発機構

研究用原子炉JRR-4反射体要素の割れに関する点検結果について

東海研究開発センター原子力科学研究所の研究用原子炉1)JRR-4は、平成19年12月28日に反射体要素1体の溶接部に割れを発見し、本年1月以降運転を見合わせて全ての反射体要素の点検を実施したところ、11体に窪み等を確認したことから、更に5月末まで詳細な点検を実施することといたしました。【3月28日週報にて既報】

このたび、割れた反射体要素1体について顕微鏡観察及び黒鉛反射材2)の寸法検査を実施した結果、吊り手部と胴部の溶接部に黒鉛反射材の膨張による割れを、また、割れていない反射体要素について放射線透過試験3)を実施した結果、15体に黒鉛4)が予測以上に膨張していることを確認しました。

これらの状況から、反射体要素の製作と交換が必要と判断し、平成21年6月末まで、さらに運転を停止することとしました。

今後は、これまで同様に安全で安定的な運転を実施していくための適切な復旧を進めます。

以上


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