若干名
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(以下「機構」と呼びます。)は、原子力の基礎的研究及び応用の研究並びに核燃料サイクル技術の確立に向けた研究開発を推進するため、独創性に富んだ若手研究者を募集し、若手研究者が自発的かつ主体的に研究ができる環境を提供します。 採用された若手研究者は、機構の各種施設を可能な限り活用でき、受入研究グループの研究者から研究遂行上の必要な助言・支援を受けることができます。
パルス中性子回折による燃料電池車用水素ステーションの普及に資する溶接継手導入のための鉄鋼材料水素脆化解明
本テーマでは、「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略の実現」の一翼を担う燃料電池車の普及において、そのポイントの一つである、溶接継手を利用した安価な水素ステーションの実現に資する構造材料の水素脆化機構の基礎的解明を行う。
具体的には、主に、原子力機構がJ-PARC物質・生命科学実験施設に設置したBL19工学材料回折装置を用いたパルス中性子回折により、水素チャージした継手候補鉄鋼材及びその溶接材に関して、原子レベル構造から組織構造レベルまでの構造評価を行い、1)残留応力評価、2)力学特性評価、3)疲労亀裂進展評価等を実施する。これらの研究を進めるにあたっては、機械学習による残留応力マッピング位置分解能向上開発、アコースティクエミッション(AE)、赤外線サーモグラフィ(IRT)、デジタル画像相関法(DIC)の同時測定及び結晶塑性マルチスケールモデリング等による力学特性評価、疲労亀裂進展評価手法の高度化・適用を進める。更に、溶接法の置換技術である金属3Dプリンターによる継手解析についても検討する。
尚、採用者は、上記の具体的研究内容のうちから、重複が無いように各々のテーマを選択して、研究を遂行する。
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
原子力科学研究部門 J-PARCセンター
物質・生命科学ディビジョン 中性子利用セクション
茨城県那珂郡東海村大字白方2番地4
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 原子力科学研究所
応募分野に係る博士号を取得しており、研究を自主的に遂行する意志のある方。ただし、契約開始日時点で博士号を取得しており、かつ博士号の取得が平成27(2015)年4月1日以降である方に限る。
また、当機構博士研究員に在籍履歴のある者は応募不可とする。
【契約期間】 |
(1) 期間は令和5年4月1日から令和6年3月31日までとします。ただし、1年度毎に所要の評価を行い、2回まで契約更新可能です。(最大で令和8年3月31日まで) (2) 機構で任期制の身分で既に採用されている場合、任期は通算して最長5年間となります。 (3) 採用後、顕著な業績を挙げた方については、所要の審査を経た後に、定年制職員へ任用する場合があります。 |
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【待遇等】 | 報酬:年額480万円(40万円/月。社会保険料及び税込み)。通勤手当、住居手当は別に支給。 勤務時間:専門業務型裁量労働制(1日7時間30分勤務したものとみなす。) 休日・休暇:週休2日制(土・日)、祝日、年末・年始休暇、年次有給休暇、特別休暇 等 各種保険:健康保険、厚生年金保険、企業年金基金、雇用保険、労災保険 宿舎:家族用宿舎、独身・単身寮等 試用期間: 試用期間あり(6か月) |
(2) 学部の学業成績証明書
(3) 学位記(写) 又は 博士号取得見込証明書
※博士号取得見込証明書が大学から発行されない場合には、指導教官からの推薦書に博士号取得見込み時期について記載いただくよう依頼をしてください。
(4) 1名ないし2名からの推薦書 (任意様式)
※直筆署名入りの推薦書をPDFで添付し提出してください。
※応募者の研究内容及び人物についてよく知る者に作成を依頼すること。また、当機構の者以外からの推薦とすること。
※1名は現職の所属長又は指導教官とすることが望ましい。
(5) 個人情報の取扱いに関する同意書 (PDF、WORD)
※EEA(欧州経済領域) 加盟国内(EU 加盟国、アイスランド、リヒテンシュタイン及びノルウェー)に在住の方に限ります。
件名を「令和5年度【博士研究員】(J-PARCセンター)応募(応募者氏名)」とし、すべての提出書類をPDFにて下記のメールアドレスへ送付してください。件名が無い場合など要件を欠く場合は、不受理扱いとします。推薦書は推薦者より直接下記のメールアドレスへ送付してください。
e-mail:jinji-saiyo[at]jaea.go.jp ([at]を@に置き換えてください。)
令和4年10月21日(金)まで
提出された応募書類について審査の上、採用試験受験者を決定します。書類審査の結果はメールにて通知します。
(1)研究業績評価(パワーポイント等を使用した口頭発表と質疑応答)
(2)面接試験
※採用試験は基本的にWeb会議ツールを用いて実施する予定です。
令和4年11月以降
※ 試験の日程は、現在の予定であり、変更する場合があります。
令和4年12月通知予定
原則として令和5年4月1日
応募時点で博士課程在籍中の者については、博士号取得見込時期に合わせて、令和5年4月1日から令和5年10月1日までの間で相談可。(博士号取得翌月の1日付採用とする。)
採用試験の際には、当機構の規定に基づき採用試験後に銀行振込等で旅費を支給します。(日本国内における交通費のみ支給します。)
(1) 採用内定された方には、別途健康診断書(身長、体重、視力、検尿、胸部X線撮影に係る内容が記載されたもので6カ月以内もの)を提出していただきます。
(2) 日本国籍を有していない場合は、採用予定日までに日本国内における当機構で就労するために必要な在留資格を取得して下さい。
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 人事部人事課 永野
TEL 029-282-9482 FAX 029-283-4701
Email jinji-saiyo[at]jaea.go.jp ([at]を@に置き換えてください。)
※研究概要等、テーマ内容については各テーマ担当者に問い合わせ下さい。
(募集分野の問い合わせ先)
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 原子力科学研究部門 J-PARCセンター
物質・生命科学ディビジョン 相澤
TEL:029-284-3140
FAX:029-284-3370
E-mail:jinji-saiyo[at]jaea.go.jp ([at]を@に置き換えてください。)
提出いただいた個人情報は採用選考のために利用します。採用が決定した方の個人情報については、引き続き採用後の雇用管理のために利用します。その他の方の個人情報は提出していただいてから1年を経過した時点で破棄します。