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HTTR(高温工学試験研究炉)の運転計画の変更について

令和5年11月10日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
大洗研究所

日本原子力研究開発機構は、カーボンニュートラルへの貢献のため、安全性が高く、高温熱を利用した水素製造が可能なHTTR(高温工学試験研究炉)の研究開発を行っています。

現在、HTTRでは、安全性実証試験として原子炉の強制的な冷却ができない状態を模擬した試験(炉心流量喪失試験)及び水素製造のために必要なデータ取得試験を進めています。

今般、大洗研究所において、受電設備の一部に不具合が生じたことから、HTTRの運転については、当該受電設備の修理完了後に実施することとしました。

このため、本日付けで、原子力規制委員会へ運転計画の変更の届け出を行い、令和5年12月に実施を予定していた安全性実証試験を令和6年3月に変更します。

引き続き、安全確保を最優先に、HTTRを用いた高温ガス炉の研究開発を慎重に進めてまいる所存です。

注:本試験はOECD/NEA(経済協力機構/原子力機関)の国際共同研究プロジェクトとして実施します。