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「JAEAフェロー」等の認定について(お知らせ)

令和4年4月1日

原子力機構は、令和4年4月、極めて高度な専門知識と豊富な研究開発実績を有する者を認定する「JAEAフェロー制度」を創設し、原子力機構における研究開発の一層の促進・活性化を図ります。

今般、極めて高度な専門知識、顕著な業績及び専門分野での活躍実績を有するとともに、その専門性と人間力を発揮し原子力機構の研究開発をけん引する専門家を「JAEAフェロー」と称し、以下の1名を認定しました。

また、高度な専門知識、顕著な業績及び専門分野での活躍実績を有し、将来のJAEAフェローとして活躍が見込まれる専門家を「研究フェロー」(研究職)又は「技術フェロー」(技術職)と称し、以下の2名を研究フェローとして認定しました。なお、技術フェローについては該当者がなく、今年度は認定を見送ることとしました。

【JAEAフェロー】

上出 英樹(かみで ひでき) 専門分野:原子炉工学(高速炉の熱流動・システム工学)

工学博士。大阪大学大学院工学研究科修士課程修了(1985年)。核燃料サイクル開発機構主任研究員、高速炉研究開発部門次世代高速炉サイクル研究開発センター長を経て、高速炉・新型炉研究開発部門副部門長に就任(2018年)。2022年4月に原子力機構特別研究員に就任。

ナトリウム冷却高速炉(SFR)研究開発の分野において、我が国を代表する熱流動研究開発の専門家として仏、米との国際協力を推進し、試験データの相互補完やベンチマーク解析による評価手法検証などの国際協働を進め当該分野の技術的発展に大きく寄与。また、2015年よりGIF(第4世代炉開発の国際的な協力枠組み)の副議長、2019年1月には我が国を代表して議長に就任。IAEAとの連携を始め、小型モジュール炉(SMR)を含む高速炉など革新炉開発の国際的な協力関係の構築を先導し、当該分野で活躍している。

上出 英樹(かみで ひでき)

【研究フェロー】

西尾 勝久(にしお かつひさ) 専門分野:物理(原子核物理・核データ)

工学博士。京都大学大学院工学研究科博士課程修了(1997年)。原子力機構主任研究員、原子力科学研究部門先端基礎研究センター重元素核科学研究グループマネージャーなどを経て、2021年7月に同センター研究主席に就任。

原子番号106および108の超重元素新同位体の発見、ウラン235の核分裂片の巨大双極子振動の発見、多核子移行反応による未開拓領域原子核の核分裂測定技術の開発など世界的に認知される研究成果を挙げている。また、核物理を代表する国際会議の招待講演や国内の学会の部会長を兼任するなど、国内外の専門家から高い評価を受けている。

西尾 勝久(にしお かつひさ)

佐藤 達彦(さとう たつひこ) 専門分野:放射線科学(放射線物理・生物)

工学博士。京都大学大学院工学研究科博士課程修了(2001年)。原子力機構主任研究員、原子力科学研究部門原子力科学研究所原子力基礎工学研究センター環境・放射線科学ディビジョン放射線挙動解析研究グループマネージャーを経て、2020年10月に同ディビジョン研究主席に就任。

工学・理学・医学の幅広い分野に応用可能な汎用放射線挙動解析コードPHITSの開発を主導し、世界50か国以上に提供することにより国産の原子力技術の幅広い分野への普及に貢献。また、国際放射線防護委員会(ICRP)、国際放射線単位・測定委員会(ICRU)に専門委員として招聘され、放射線防護の国際指針策定に貢献。国内では、大阪大学特任教授や京都大学特任教授などを兼任し、放射線治療や宇宙線に関連する様々な共同研究を推進している。

佐藤 達彦(さとう たつひこ)