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発表・お知らせ

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「1校に1枚核図表」を! 原子核の世界観を届けたい
クラウドファンディングにチャレンジしました

2020年1月30日から3月26日まで、原子核の世界地図である「核図表」を全国の高校等に配布するためのクラウドファンディングに挑戦しました。

155人のサポーターの皆様にご支援いただき、達成率114%となりました。

本プロジェクトにご興味を持っていただき、応援くださった皆さまに心より御礼申し上げます。

「1校に1枚核図表」を! 原子核の世界観を届けたい|クラウドファンディングにチャレンジしました

1月30日より開始したクラウドファンディング「1校に1枚核図表」ですが、最終日までに目標額に達し、成立致しました。

今回の企画に賛同していただき、サポートしていただいた方々には大変感謝いたします。

現在新型コロナウイルスの関係で本期間中に企画していた核図表を用いた講演会やイベント(つくば市、東海村)が中止になっています。

大変な時期でありますが状況が収束することを願いつつ、今後の制作および講演の内容を練って行きたいと思います。皆様にも健康に気をつけてお過ごしください。

今後、核図表の制作にかかります。完成予定の秋以降に核図表を発送し、また並行して講演会および出張講演を実施して行きます。

今回の活動を通し、様々な方々の声を頂きました。原子核研究・利用の方々からは核図表の普及への期待を頂き、また特に原子核関連以外の方々からのご意見は非常に刺激を受け、大変参考になっています。この場を借りましてお礼申し上げます。

核図表を通して原子核の世界観を広く届けて行きたいと思います。引き続き活動へのご理解とご支援をよろしくお願いします。

2020年3月26日
小浦 寛之


「陽子」と「中性子」からなる原子核は、その組み合わせによっていろいろな種類が存在します。私たちの身のまわりに自然に存在する原子核は300種類弱ですが、人工的に作られる原子核は約3000種類を超えます。

原子核の最新研究データは世界中の研究機関で共有されています。そして、それらのデータを抽出して並べたものが「核図表」です。原子力機構ではこれまで約40年のあいだ、世界中の最新データを取り込みながら、核図表を継続的に作成・改定し、国内外の関係研究者に提供してきました。

今回のチャレンジでは、下記2つの大きな目標のもと、専門家向けの核図表を、高校生・一般向けにも展開することで、原子核の世界の奥深さを広く伝えていくことを目指しています。

  1. 核図表を日本の高校へ配布し、「1校に1枚核図表」を実現する
  2. 核図表を用いた「宇宙の錬金術」「ニホニウム」講演など、高校での出張講演を実施する

核図表を通して原子核の性質の統一的理解を目指した研究を進めるためにも、高校生のみなさんや一般の方々の理解は非常に重要であると考えています。

是非、プロジェクトページをご覧ください。

プロジェクトページ:「1校に1枚核図表」を! 原子核の世界観を届けたい