独立行政法人日本原子力研究開発機構：JAEAメールマガジン　No.269

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瑞浪超深地層研究所における工学技術の開発

瑞浪超深地層研究所では、2003年7月に立坑の掘削を開始しました。現在では、2本の立坑が深度500mに到達し、そこから水平坑道を掘削しています（JAEA東濃地科学センターHP： http://www.jaea.go.jp/04/tono/index.htm ）。ここでの研究のひとつとして、地下深部にトンネルを掘削する際の、設計・施工計画、建設、施工対策、安全確保に関する技術開発を行っており、実際の立坑や水平坑道の掘削に適用した技術の有効性を評価しています。設計・施工計画に関する技術として、坑道の安定性解析や耐震設計、施工対策の一環として、湧水抑制対策（グラウト）や坑壁崩落対策などを実施しています。また、安全に関する技術として、光ファイバーひび割れセンサーの耐久性試験やデジタルビデオカメラを用いた立坑壁面撮影による覆工コンクリートの健全性確認などを実施しています。
　 2012年は、日本国内でトンネル事故が多く発生した年でした。2月7日に岡山県海底トンネル掘削現場落盤事故、5月24日に新潟県トンネル爆発事故、12月2日には山梨県笹子トンネル天井板落下事故が発生しました。建設中の安全確保はもちろんですが、建設から長い年月が経過し、維持管理に重点をおいた対応が求められていると思います。
　瑞浪超深地層研究所における工学技術の開発によって得られた成果は、将来の地層処分事業やその安全基準策定に反映されるよう、また、国内外のトンネルの現場においても参考となるように、取りまとめて公開していく予定です。

（東濃地科学研究ユニット　結晶質岩工学技術開発グループ）

＝　お知らせ　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

訂正とお詫び

3月22日に配信しました原子力機構ニュースNo.266の「現場から：排水処理施設－那珂核融合研究所」の下記の記述に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
　「…（前略）…このようにして処理された水のPH（水素イオン濃度）…（中略）…が法令（茨城県公害防止条例）で定める排出基準値内であることを水質自動監視装置により常時監視しています」のうち、「PH（水素イオン濃度）」は、「PH（水素イオン指数）」の誤りです。
　 ※PHとは水素イオン指数のことで、PH=7で中性、これより大きいとアルカリ性、小さいと酸性です。

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原子炉廃止措置研究開発センター及び高速増殖炉研究開発センターの平成24年度年間保守運営実績について

http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/2013/04/p130409.pdf

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平成25年度　幌延深地層研究センター施設見学会の開催について

http://www.jaea.go.jp/04/horonobe/pdf/kengaku_sunday25.pdf

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瑞浪超深地層研究所では4月13日、5月25日に見学会を開催します

http://www.jaea.go.jp/04/tono/kengaku/kengaku_miu2.html

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那珂核融合研究所は、研究所内の見学を随時受け入れています

http://www.naka.jaea.go.jp/infomation/welcome/welcome.html