■■■   JAEAメールマガジン   ■■■

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012.2.17/No.212 ━━━

〔現場から〕大震災を乗り越えて建家完成(建設部)

〔広報誌から〕辻倉米蔵 敦賀本部長に聞く(つるがの四季)

〔東日本大震災発生に伴う対応状況〕

〔お知らせ、採用情報、調達情報〕

= 現場から ==========================

大震災を乗り越えて建家完成

大洗研究開発センターでは、新しい技術を取り入れた大型の機器開発試験を行う冷却系機器開発試験施設(略称:AtheNa アテナ)の建設を進めています。
  この施設は、鉄骨構造地上2階建(延べ面積約11,258u)の建家で、試験機器の格納に必要な空間を確保するために建物の高さは約55mにも及び、海面からの高さでは大洗マリンタワーよりも高い建家(標高約100m)です。
  工事は、大洗大型施設建設室(建設部の大洗駐在組織)を設置し、平成21年11月に着工し、平成23年11月末の建家完成を目指して、順調に工程を進めていました。
  そこに、平成23年3月11日午後2時46分頃、未曾有の大地震・東北地方太平洋沖地震が、襲ってきました。
  震災当日の現場は、建築工事進捗率が約80%で、柱梁壁天井など主要構造部は完成し、仕切り壁工事や仕上げ工事の最中でした。主に、建築工事はコンクリート打設や屋根・外壁の鋼板製折版及び軽量コンクリート仕切り壁の取付け作業、電気設備工事は電線管やケーブルラック及び高所での照明器具の取付け作業、機械設備工事は空調機の取付け作業など、総勢約220名の作業員で作業を進めていました。
  主要構造部には被害がありませんでしたが、地震力を負担させる部材(鉄骨ブレース)の一部が折れ曲がり損傷、地上約20mでコンクリート打設をしていた型枠が壊れコンクリート約30立方メートルが流出・落下、地上12〜40mの軽量コンクリート仕切り壁約380uが割れ・脱落、地上約50mの高所に取付けた排気用ダクトの吊金具が一部損傷、その他各種仮設資材の損傷などがありました。
  立っていることが出来ないほどの激しく長い揺れに見舞われ、高所を含む場所での作業、破損物の落下などがあったにも係わらず、作業員全員が負傷することなく無事であったことは、本当に不幸中の幸いでした。
  建家は、工事請負会社はもとより地元の協力業者を含む多くの方々のご協力により復旧工事を行い、工期を2カ月延長して、大洗消防署の消防検査や茨城県建築指導課による建築確認申請に伴う完了検査(平成24年1月20日)を受検し、平成24年1月31日に無事、完成することができました。なお7月には、大洗研究開発センターに隣接する夏海地区夏祭りにあわせて催した「構内バスツアー」企画により、震災復旧を進めつつある建家を見ていただくことが出来ました。
  大震災に伴う復旧作業が生じたにも係わらず、所要の品質を確保し、なお且つ無事に工事を完成させることが出来たことは、関係者の日頃の品質保証活動、安全意識の徹底や安全訓練などの成果が十分発揮されたものであります。
  この度の建家完成は、関係者の多く方が大震災や福島原発事故の発生を受けて自らも被災をされたにも係わらず、多方面からのご支援とご協力を頂いたことによるものであり、この紙面をお借りして心からの感謝を申し上げます。

(建設部大洗大型施設建設室  堀口 隆)

= 広報誌から =========================

百年の計で考えたいエネルギー 変わらない原子力の必要性

東京電力の福島での事故以来、原子力発電・エネルギーをめぐり幅広い議論が続いています。原子力機構が研究開発を進めている高速増殖炉についても議論の対象となっています。敦賀本部の辻倉米蔵 本部長に話を聞きました。(続きは「つるがの四季」No.95をご覧ください)
  http://www.jaea.go.jp/04/xturuga/shiki/Tsuruga-no-Shiki-95.pdf

= 東日本大震災発生に伴う対応状況 ===============

若狭湾沿岸における津波堆積物に関して追加調査を実施

関西電力、日本原子力発電、原子力機構の3社は若狭湾における津波の痕跡に関する情報を蓄積することを目的として、久々子湖(くぐしこ)東方の陸地や猪ヶ池(いのがいけ)内において追加調査を実施します。
  http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/2012/02/p120216.pdf

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図書館の福島原発事故参考情報に、研究成果リストを追加

JAEA図書館の東京電力福島第一原子力発電所事故参考情報に、原子力機構の研究成果リストを追加しました。
  http://jolisfukyu.tokai-sc.jaea.go.jp/ird/index.html

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原子力機構では福島県内で除染モデル実証事業を実施しています。

警戒区域や計画的避難区域などにある12市町村で、除染の効果的な実施のために必要となる技術の実証試験を行っています。
  http://www.jaea.go.jp/fukushima/pdf/kankyoanzen-20120123.pdf

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原子力機構が内閣府の委託を受けて実施している除染技術実証試験の概要を紹介します。

http://www.jaea.go.jp/fukushima/pdf/kankyoanzen-20120120.pdf

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福島第一原子力発電所事故への対応を行っています。

原子力機構は東京電力福島第一原子力発電所事故に関して、さまざまな活動を行っています。その全般的な内容については下記をご覧ください。
  http://www.jaea.go.jp/jishin/gaiyou2012/0216.pdf

= お知らせ ==========================

「JAEA Abstracts」は、原子力機構の最新の研究成果をまとめています。

http://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/abstracts/seika/jp/toppage.html

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瑞浪超深地層研究所では2月25日に見学会を開催します。

http://www.jaea.go.jp/04/tono/kengaku/kengaku_miu2.html

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週報(2月11日〜17日)

http://www.jaea.go.jp/02/press2011/p12021701/index.html
  http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/2012/02/w120217.html
  http://www.jaea.go.jp/04/ztokai/repro/week/s120217/weekly.htm
  http://www.jaea.go.jp/04/tono/syuho/240211_240217.pdf

= 採用情報 ==========================

詳細は http://www.jaea.go.jp/saiyou/index.html をご覧下さい。

= 調達情報 ==========================

詳細は http://www.jaea.go.jp/02/2_6.shtml をご覧下さい。

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【配信希望、アドレス変更、配信停止】 http://www.jaea.go.jp/14/14_0.html

【ご感想やご要望】 http://www.jaea.go.jp/13/13_1form.shtml

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【発行】 独立行政法人 日本原子力研究開発機構  広報部   佐田務、岡田学

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