■■■   JAEAメールマガジン   ■■■

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2011.10.14 / No.195 ━━━

〔現場から〕「TIARAのサイクロトロン、次の20年を目指して」(高崎量子応用研究所)

〔東日本大震災発生に伴う対応状況〕

〔お知らせ、採用情報、調達情報〕

= 現場から ==========================

“TIARAのサイクロトロン、次の20年を目指して”

高崎量子応用研究所のイオン照射研究施設(TIARA)では、加速器と呼ばれる装置を用いて放射線の一種であるイオンビームを作り出し、生体細胞への放射線照射効果、宇宙用半導体の耐放射線評価、物質の極微小領域における元素分布測定など様々な研究開発が行われています。
  TIARAには4台の加速器があり、その内のサイクロトロンは、タンデム加速器とともにファーストビーム加速から今年で20年を迎えることができました。サイクロトロンは核物理研究や放射性同位体(RI)の製造によく用いられますが、TIARAではバイオ技術や材料開発を主対象とするため、従来とは異なるサイクロトロン関連技術の開発を行っています。ビームの大きさを1ミクロン(1mmの1/1000)まで絞る重イオンマイクロビーム形成や多重極電磁石を用いたビーム拡大均一照射の技術では世界を先導し、現在も職員が一丸となって性能向上に努めています。開発の現場では、教科書に書かれていない技術的な壁にぶつかることもありますが、一つ一つを乗り越えて成果をあげることは大きな自信と喜びにつながります。
  イオンビームを提供する現場において技術開発よりも大切なことは、日々の安定した加速器の運転とトラブル対応能力です。この20年で体得した適切なメンテナンス手法と運転技術(プラス直観力)により、装置故障による実験中止は近年ほとんどありません。しかし、機器の故障頻度は、初期トラブルが出尽くした後に少なくなり、経年劣化が進むにつれてまた増加するものです。浴槽の縦断面形状に似ているので“バスタブ曲線”と呼ばれます。現在のTIARAの加速器は、バスタブの底にいるのかもしれません。
  世界には40年以上稼動している現役の加速器が存在します。それらと比べると、TIARAのサイクロトロンは若者の部類です。現在が折り返し地点なのか分かりませんが、次の20年も私たちと苦楽を共にし、加速器の安定な運転と技術開発を続けていきたいです。
  (TIARAのHP http://www.taka.jaea.go.jp/tiara/tiara/index.html

(放射線高度利用施設部 イオン加速器管理課 倉島 俊)

= 東日本大震災発生に伴う対応状況 ===============

福島県内の除染モデル実証事業を公募

原子力機構は内閣府の委託事業として、警戒区域や計画的避難区域などに指定されている12市町村での除染モデル実証事業を公募します。
  http://sangaku.jaea.go.jp/4-information/bid/20111007_001.pdf

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福島市で除染をテーマに国際シンポジウム

内閣府原子力被災者生活支援チームと環境省は10月16日、福島市で環境の再生に向けた除染に関する国際シンポジウムを開催します。当機構はその事務局を務めます。
  http://www.jaea.go.jp/fukushima/pdf/symposium.pdf

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福島第一原子力発電所事故への支援活動を行っています。

原子力機構は福島第一原子力発電所事故に関して、さまざまな協力や支援を行っています。その全般的な内容については下記をご覧ください。
  http://www.jaea.go.jp/jishin/gaiyou/1013.pdf

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福島支援本部ではニュース配信を始めました。

http://www.jaea.go.jp/fukushima/pdf/110930_fnews2.pdf
  http://www.jaea.go.jp/fukushima/pdf/110902_fnews1.pdf

= お知らせ ==========================

第四世代原子力システム国際フォーラムが福島事故に関してメッセージ

13の国と機関が参加する第四世代原子力システム国際フォーラム(GIF)の政策グループ会合が10月6〜7日、スイスのルツェルン市で開催され、福島第一原子力発電所事故に関するGIFの対応について検討しました。
  http://www.jaea.go.jp/02/press2011/p11101101/index.html

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核不拡散・核セキュリティ総合支援センターは10月17日〜28日、茨城県内で「核物質及び原子力施設の物理的防護に関わる地域トレーニング」を開催します。

http://www.jaea.go.jp/02/press2011/p11100602/index.html

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当機構と岡山大学、津山高専は10月17日、津山高専で「環境・エネルギーシンポジウム」を開催します。

http://www.jaea.go.jp/04/zningyo/info/pdf/20111017.pdf

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週報(10月1日〜6日)

http://www.jaea.go.jp/02/press2011/p11100603/index.html
  http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/2011/10/w111006.html
  http://www.jaea.go.jp/04/ztokai/repro/week/s111006/weekly.htm
  http://www.jaea.go.jp/04/tono/syuho/231001_231006.pdf

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深地層の研究施設計画検討委員会が9月に開催した会合の資料を掲載

http://www.jaea.go.jp/04/tisou/iinkai/url_iinkai_01.html

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原子力緊急時支援・研修センターが原子力防災情報トピックスを掲載

http://www.jaea.go.jp/04/shien/index.html

= 採用情報 ==========================

詳細は http://www.jaea.go.jp/saiyou/index.html をご覧下さい。

= 調達情報 ==========================

詳細は http://www.jaea.go.jp/02/2_6.shtml をご覧下さい。

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【配信希望、アドレス変更、配信停止】 http://www.jaea.go.jp/14/14_0.html

【ご感想やご要望】 http://www.jaea.go.jp/13/13_1form.shtml

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【発行】 独立行政法人 日本原子力研究開発機構  広報部   佐田務、岡田学

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