━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2011.4.1 ━━━━━━━━

■■■□□□ JAEAメールマガジン
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++---- No.169 ----++

━ お知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の被害にあわれた方々に、心からお見舞い申し上げます。

日本原子力研究開発機構では東北地方太平洋沖地震発生直後から、東京事務所において理事長をヘッドとする緊急対応体制を確立し、機構内の全拠点からの情報収集と全拠点への指示を継続して行っています。

また、東京電力の福島第一・第二原子力発電所の緊急事態に対して、現在、当機構は国の要請を踏まえ、要員の派遣、健康相談ホットラインへの協力など全力を挙げて支援しています。

今回の地震発生以降、当機構の研究開発拠点における施設、設備、機器等について検査しました。現在のところ、一部の設備・機器等において復旧に長期間を要すると考えられる損傷はあるものの、環境への影響や火災等、また重篤な怪我等はありませんでした。

今回の地震に伴う当機構の対応状況と各拠点の状況は、下記の通りです。

最新の情報を更新しておりますので、http://www.jaea.go.jp/jishin/page.html もご覧ください。

1.東北地方太平洋沖地震発生に伴う対応状況について(3/11〜3/29の概要)

当機構では東北地方太平洋沖地震発生直後から、理事長を本部長とする「機構対策本部」を設置し、機構施設・設備への影響の把握と復旧に向けた対応、指定公共機関としての支援活動等を継続して行っています。

原子力緊急時支援・研修センターにおいては、福島第一・第二原子力発電所の緊急事態に関し、文部科学省の要請を踏まえ、支援活動を進めています。

原子力安全委員会においては緊急技術助言組織の構成員等として、機構の専門家が協力しています。

(1)原子力緊急時支援・研修センター

(2)原子力安全委員会緊急技術助言組織等

(3)文部科学省

(4)福島第一・第二原子力発電所事故への対応状況のまとめ

3月29日時点での派遣者数は、下記の通り。カッコ内は3 月11日からの派遣者延べ人数(人・日)

○人員派遣等の対応状況

@外部への人員派遣の状況

<福島県>

<茨城県>

<内閣官房・内閣府等>

A支援センター等における対応状況

<支援センター(茨城)>

<支援センター(福井)>

<原子力基礎工学研究部門>

合計 156人(2090)

*これら以外に機構内の各部門の専門家が協力しています。

○資機材提供の状況(3月26日現在)

<特殊車両>

<サーベイメータ等>

2.各拠点の状況

3/11の東北地方太平洋沖地震発生以降、各拠点において順次施設の点検を実施しています。

茨城県の拠点においては、地震発生後、商用電源が停止しました。一部の設備・機器等に損傷はあったものの、環境への影響、火災、重篤な怪我等はありませんでした。

重油等の燃料を確保しつつ、非常用発電機により必要最小限の設備の制限運転を実施しました。

原子力科学研究所及び核燃料サイクル工学研究所においては3/13に商用電源の給電が再開され、順次、復旧中です。大洗研究開発センターにおいては、商用電源の給電が再開され、北地区は3/14に、南地区は3/22に復旧。那珂核融合研究所においては、3/16に商用電源の給電が再開され、順次、復旧中です。

青森研究開発センターにおいても、3/11の地震発生の際に商用電源が停止しましたが、施設・設備に異常のないことを確認。3/13までに商用電源の給電を再開しました。

その他の拠点(幌延深地層研究センター、高崎量子応用研究所、東濃地科学センター、敦賀本部、もんじゅ、ふげん、関西光科学研究所、人形峠環境技術センター)においては、特に異常はありませんでした。

(1)原子力科学研究所・J-PARC

(2)核燃料サイクル工学研究所

(3)大洗研究開発センター

(4)那珂核融合研究所

(5)青森研究開発センター

(6)本部

(7)その他拠点

3.原子力機構各拠点のモニタリングポスト(代表点)における線量率の推移

原子力機構各拠点のモニタリングポスト(代表点)における線量率の推移は、以下をご覧下さい。
 http://www.jaea.go.jp/jishin/monitor.pdf

なお、モニタリングポストの一時的な指示値の上昇は、機構の施設からの放射性物質等の放出によるものではありません。

通常のモニタリングポストの線量率の値は、おおよそ0.03〜0.08μSv/hです。そのほとんどが大地や大気からの自然放射線によるもので、降雨等の影響により変動します。

4.健康相談ホットラインの開設

原子力緊急時支援・研修センター(http://www.jaea.go.jp/04/shien/index.html)に、今回の原子力災害に関する放射線安全・健康相談のホットラインが開設されました。

福島原子力発電所の周辺地域にお住まいで放射線による安全や健康への影響についてご心配のある方は、以下のお問い合わせ窓口までご相談ください。

<お問い合わせ窓口> 健康相談ホットライン 0120-755-199(10:00〜21:00)

5.原子力機構 敦賀本部の取り組み

原子力機構の敦賀本部では、「敦賀本部からのお知らせ 東北地方太平洋沖地震にかかる日本原子力研究開発機構敦賀本部の対応について」を発行して、地域での説明を行っています。
 http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/posirase/1103/o110324.pdf

━ 採用情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

詳細は http://www.jaea.go.jp/saiyou/index.html をご覧下さい。

━ 調達情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

詳細は http://www.jaea.go.jp/02/2_6.shtml をご覧下さい。

━ あとがき ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

東北地方を悲劇が襲いました。被災された方の哀しみと無念さは、想像を越えます。

今のこの時期は、卒業や就職など、多くの人にとって人生の節目にあたる時でもあります。

今度の地震が、どれほどの不幸をもたらしているのかを考えると、言葉を失います。

そんな中でも、季節は変わることなく、めぐってきます。東北地方では菜の花が、関東地方では桜の花が咲き始めました。菜の花前線を追いかけるように、桜前線が静かに日本列島を北上中です。福島県での桜の開花は、4月17日と予想されています。

桜の花が、被災した方々の心をいくらかでもなごませてくれることを、祈ります。

「一昨日(おととい)はあの山越えつ花盛り」(去来)(佐)

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【配信希望、アドレス変更、配信停止】http://www.jaea.go.jp/14/14_0.html

【ご感想やご要望】http://www.jaea.go.jp/13/13_1form.shtml

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【発行】独立行政法人 日本原子力研究開発機構 広報部  佐田務、上野信行  ○

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