令和7年3月28日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
核燃料サイクル工学研究所
当機構では、核燃料サイクル工学研究所東海再処理施設に貯蔵している低放射性の液体廃棄物をセメント固化し、安定化を図るために、低放射性廃棄物処理技術開発施設(LWTF)※1の整備を進めています。
LWTFでは、セメント固化体を埋設処分した際の硝酸根が環境に与える影響を低減するため、硝酸根を分解する新たなプロセス※2(硝酸根分解設備)を導入予定であり、プロセスの成立性を実証する観点から、事前に実設備と同スケールの設備を用いた試験(実証プラント規模試験)を実施することとし準備を進めてきました。
今回、放射性物質を含まない模擬溶液を用いた実証プラント規模試験を開始しましたので、お知らせいたします。
※1 東海再処理施設が貯蔵する低放射性の液体廃棄物及び固体廃棄物を処理する施設であり、液体廃棄物はセメント固化体として廃棄体化し、埋設処分する予定である。
※2 硝酸根は、硝酸イオン(NO3-)のことであり、環境規制物質に指定されている。硝酸根を分解するプロセスでは、触媒と還元剤を用いて低放射性の液体廃棄物に含まれる硝酸根を窒素に還元して分解する。
(1)試験期間
開始時期:令和7年3月28日
終了時期:令和8年3月下旬(予定)
(2)実施場所
核燃料サイクル工学研究所 実規模開発試験室
以 上
(添付資料)